第2話では、 リュウ、ミライ、セイラ、カイたち、後にレギュラーとなっていく主要なキャラクターが続々と登場する。一種の「顔見せ」的な役目をもったエピソードなの だ。その人となりは、実に手際良く紹介されていく。些細なセリフや表情変化、リアクションの断片から出身や育ち方、人格までもが浮きたつのだ。重要なの は、「それぞれに背負ったものがある」という体臭をキャラが放っていること。特にミライやセイラたちが漂わせている「階級の差」の空気は見逃せない。そこ には戦争を生み出す遠因も見え隠れする。 【一瞬の変化が見逃せない】 重 傷を負ったパオロ艦長を手当するフラウ・ボゥ。その驚きの表情から、ケガの重さがうかがい知れる。艦長とブライトとの会話が始まり、ガンダムのパイロット とアムロの名に話題が及ぶと、ブライトに背を向けたフラウは瞬時に表情を変化させる。ガンダムに乗ったアムロと先に遭遇しているからだ。しかし