「魂のジェノサイド」――ウガンダ「反同性愛法案」とその起源 稲場雅紀 NPO法人「アフリカ日本協議会」国際保健部門ディレクター、「動く→動かす」事務局長 国際 #synodos#シノドス#ウガンダ#反同性愛法案#NPO法人アフリカ日本協議会#ソドミー法#ムセヴェニ ナイル川の水源、ヴィクトリア湖に面した東アフリカの内陸国、ウガンダ共和国は、昨年12月20日から2月24日までのおよそ2か月間、一つの法案に関する大統領の判断を巡って大きく揺れ動いた。その法案とは、「反同性愛法案」(Anti-Homosexuality Bill)である。 昨年12月20日、ウガンダ国会は、「法案は人権侵害である。そもそもウガンダには同性間性行為を禁止する刑法があり、新たな立法措置は必要ない」という少数派の主張や、国会が議決をする定足数を満たしていないとする首相の警告を振り切り、圧倒的多数で法案を可決した。 ウガ