ブラジルで28日、任期満了に伴う大統領選の決選投票があり、極右の社会自由党の候補者で「ブラジルのトランプ」と呼ばれた元軍人ジャイル・ボルソナーロ下院議員(63)が初当選を決めた。33年前に民政移管を達成したブラジルで、それ以前の軍事独裁政権を賛美する人物が大統領に就任することになる。 ボルソナーロ氏は同日夜、勝利演説で「一緒にブラジルを偉大な国にしよう」と語った。選挙管理当局によると、開票率99・99%で、得票率はボルソナーロ氏が55・14%、左派・労働党のフェルナンド・アダジ元サンパウロ市長(55)は44・87%だった。任期は4年で、就任式は2019年1月1日にある。 ボルソナーロ氏は1985年まで約20年続いた軍事独裁政権を「よい時代だった」などと称賛。選挙戦では秩序と治安の回復を強く訴えた。市民による銃携行を主張し、「犯罪者をたくさん射殺した警察官には賞を与えるべきだ」など過激な発言
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