気象庁の火山噴火予知連絡会(会長=藤井敏嗣・東大名誉教授)が22日開かれ、富士山や箱根山(神奈川県)、焼岳(岐阜・長野県境)の3火山で地震活動が活発化していることが報告された。東日本大震災の影響とみられるが、火山活動に変化はないという。 焼岳と箱根山では11日、マグニチュード9.0の東日本大震災の発生直後から地震が相次ぎ、震度2〜3の揺れが観測された。静岡県東部で15日に起きたマグニチュード6.4の地震で、富士山のある同県富士宮市では震度6強の揺れが観測された。その後も余震が続いているという。 気象庁は「火山性微動や地殻の変動はなく、火山活動の兆候は見つかっていない」としている。 藤井会長は「マグニチュード9.0の地震が直接影響したかはわからないが、日本の火山のいくつかが反応したのは事実。火山周辺での地震活動は減衰傾向にあり、いますぐ何かが起こることはないだろう。ただ、2004年のス