不整脈診療のエキスパートであり,米国心臓協会(AHA)やHeart Rhythm Societyなどの学会においても中心的な役割を果たしてきた米聖ビンセント病院電気生理学研究所所長のEric N. Prystowsky氏に,米国において心房細動の診療がどのように変化したかをAHA 2010の会場でインタビューした記事で勉強しました。 米国の不整脈エキスパート「抗凝固療法50年の歴史が変わった」 新規抗凝固薬dabigatranの登場を受けて,AHA 2010会場でインタビュー 第83回米国心臓協会年次集会(AHA 2010;11月13~17日,シカゴ)では,心房細動における脳卒中予防においてXa阻害薬rivaroxabaがワルファリンに対して非劣性であるとのROCKET AF試験の結果が発表された。 一方,米食品医薬品局(FDA)は新規抗凝固療法としてトロンビン直接阻害薬dabigatra