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ブックマーク / jp.ign.com (30)

  • なぜ日本のゲーマーはGOTYに輝いた『バルダーズ・ゲート3』を楽しめない可能性があるのか? そして、それを解決する3つの方法

    2023年のThe Game Awardsなどでゲーム・オブ・ザ・イヤーに輝いた『バルダーズ・ゲート3』。12月21日に日版も発売され、さっそく楽しんでいるという人もたくさんいるだろう。 一方、作を遊びはじめて戸惑っている人も少なくないようだ。かくいう筆者も最初はそうだった。激しいオープニング映像には盛り上がったし、いきなり触手の生えた脳みそが仲間になるのも笑った。しかし、いざゲームプレイがはじまってもあまり熱中できない。少し遊んでは「よくわからないな」とゲームを閉じてしまうのである。 その後も何度か挑戦を続け、結局、おもしろいと感じはじめるには10時間ほどかかった。しかし、なかには筆者と違って脱落してしまう人もいるようである。この記事ではその理由と対策を探ってみよう。 一口にRPGといっても考えるものが異なる「文化的背景の違い」 『バルダーズ・ゲート3』は、テーブルトークRPGである

    なぜ日本のゲーマーはGOTYに輝いた『バルダーズ・ゲート3』を楽しめない可能性があるのか? そして、それを解決する3つの方法
  • 40年にわたってゲームの遊び方を変えてきた伝説のクリエイター! 鈴木裕ロングインタビュー

    鈴木氏といえば『スペースハリアー』、『アウトラン』、「バーチャファイター」シリーズや「シェンムー」シリーズなど、セガに在籍していた時代に数多くの名作を生み出した。1985年の「ハングオン」で史上初のバイク型筐体を生み出し、1993年の『バーチャファイター』で世界初の3D格闘ゲームを作り、さらに1999年の『シェンムー 一章 横須賀』でオープンワールドの先駆けと呼ばれるようになったゲーム体験で世界中のゲーマーを驚かせた。『サイファイ』が2006年に中止されていなければ、タッチ操作をアーケードに普及させた第一人者にもなっていたかもしれない。ひとりのクリエイターはいったいどのようにしてこれだけ異なる体験を生み出し、そのたびに「先見の明」を発揮してゲームの遊び方を変えることができたのだろうか。IGN JAPANは同氏のスタジオであるYSNETに赴き、詳しくインタビューした。 セガ時代の鈴木裕氏。

    40年にわたってゲームの遊び方を変えてきた伝説のクリエイター! 鈴木裕ロングインタビュー
  • XboxのActivision Blizzard買収に関するFTCとの裁判 全5日間のまとめ

    マイクロソフトと米連邦取引委員会(FTC)の1週間にわたる法廷闘争は、現地時間2023年6月29日、FTCが最終弁論を行ったことで幕を閉じた。この記事でIGNは、裁判が行われた5日間の主な出来事をまとめている。 マイクロソフトとFTCの法廷闘争は、2022年12月に、FTCがマイクロソフトによる687億ドルの巨額買収を阻止する計画を発表したことから始まった。先日、カリフォルニア州連邦裁判所は、FTCが請求した一時的差し止め命令を出し、マイクロソフトによるActivision Blizzardの買収は当分の間阻止された。 そして開かれた裁判では、FTCがマイクロソフトとActivision Blizzardに対して仮差し止め命令を課そうとしている。これが認められれば、FTCがこの取り引きの米独占禁止法の遵守状況を審査している間、マイクロソフトとActivision Blizzardは買収を完

    XboxのActivision Blizzard買収に関するFTCとの裁判 全5日間のまとめ
  • なぜ公式音源ではなく「カービィ」のアレンジ楽曲がグラミー賞を受賞したのか?さらば「非公認」~ゲーム音楽アレンジ/リミックスの新時代

    『星のカービィスーパーデラックス』のアレンジ楽曲「MetaKnight'sRevenge」が、第64回グラミー賞を受賞したことで話題を呼んでいる。大変おめでたいことであり、さっそくこれを聴いてみたという方も多いと思うが、そのアルバムクレジットにはNintendoやHAL研究所の権利表記が全くないことにお気づきだろうか。 先日の糸田氏による記事でも指摘があったように、ここにはアメリカにおける音楽著作権法の改定が影響している。実はここ数年の間に、海外におけるゲーム音楽アレンジ/リミックスを取り巻く状況は激変しているのだ。音楽サブスクリプション(特にSpotify)を日常的に使っている人ならお気づきだろう。こうした「許諾なしのゲーム音楽アレンジ楽曲」が堂々と、しかも商品として罷り通るようになってきているのだ。その背景で一体何が起きているのか。いい機会なので、その背景について解説しよう。 Spot

    なぜ公式音源ではなく「カービィ」のアレンジ楽曲がグラミー賞を受賞したのか?さらば「非公認」~ゲーム音楽アレンジ/リミックスの新時代
  • 『Ghostwire: Tokyo』は「AAA級のオープンワールド的ゲーム」“でなければ”、傑作たりえたのではないか

    2022年3月25日に発売された『Ghostwire: Tokyo』は、緻密に作られた東京が非常に高く評価されているゲームだ。しかし、同時に大きな欠点もつきまとう作品である。 作は、人が消えた渋谷で怪異と戦うアクション・アドベンチャー。スレンダーマンのような化け物などと戦ったり、印を結んで封印を解いたり、又の店で買い物をしたり、都市伝説として有名な「きさらぎ駅」にまで行けると話題の作品だ。 一方で、このゲームは「戦闘がつまらない」と言われるケースが多いほか、「オープンワールドの作品としては退屈すぎる」といった評価がどうしてもつきまとってしまう。しかも単なる欠点ではなく、場合によってはかなり根深い問題だと評されることもある。 なぜ『Ghostwire: Tokyo』はこのような状態になっているのか? それを考えると、作が「AAA級のオープンワールド的ゲーム」であるゆえに問題を抱えている

    『Ghostwire: Tokyo』は「AAA級のオープンワールド的ゲーム」“でなければ”、傑作たりえたのではないか
  • 今からでも知っておきたい『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の19の開発エピソード

    『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は2017年3月3日に発売された。発売から5年が経過したが、今日でも私たちは作の虜となったままだ。このオープンワールドなゼルダ作品には、数え切れないほどの独創的なアイデアが緻密に詰め込まれており、現在でもプレイヤーたちが新たな発見を繰り返している。作の方向性を固めたきっかけや、インスピレーションを受けた作品、開発者たちの苦労についてなど、記事では『ブレス オブ ザ ワイルド』の開発にまつわるトリビアをあらためて紹介する。 1) 大量の「ワイルド」なアイデア 『ブレス オブ ザ ワイルド』は、「ゼルダシリーズの当たり前を変えていく」のを目標に作られたタイトルだ。開発チームではこの目標を達成するべく、家畜をさらうUFOや、ギターを弾いてバイクに乗るリンクといったワイルドなアイデアをどんどん出していた。 開発者たちは、この新たなゼルダを楽しみなが

    今からでも知っておきたい『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の19の開発エピソード
  • ポケモンとしては革新的な傑作、現代のRPGとしては三流──『Pokémon LEGENDS アルセウス』レビュー

    私は『Pokémon LEGENDS アルセウス』(以下、「アルセウス」と表記)の長所を100個言うことができる。同時に、作の短所についても100個くらいは指摘できる。 「アルセウス」は「ポケットモンスター」シリーズとしては極めて革新的だ。一方、現代の大規模なRPGとしてみると明らかに十数歩遅れているともいえる。 ビデオゲームの評価は視点によって変化するものだが、それにしても「アルセウス」は体験した人によってどう映るかかなり変わってくる作品だ。それこそ、自身のタイプを自在に変えることのできる幻のポケモン、アルセウスのように。 「ポケットモンスター」シリーズの新たな挑戦となる一作 作は「ポケットモンスター」シリーズの新たな可能性として制作されたゲームであり、古典的なRPGにアクション要素が追加されているのが最大の特徴だ。開発元のゲームフリークにとっても挑戦的なタイトルになるのだろう。 ま

    ポケモンとしては革新的な傑作、現代のRPGとしては三流──『Pokémon LEGENDS アルセウス』レビュー
  • オープンワールドがソニックの理想的なジャンルに思える理由――『ソニックフロンティア』はついにソニックの長年の問題を解決するかもしれない

    ソニックはなぜ面白いのか? 逆に、楽しくないときはなにが問題なのか? 僕に言わせれば、問題はすべて「スピード」にある。1991年、初代『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』がメガドライブ向けに発売したとき、その圧倒的なスピードがユーザーを驚かせた。マリオをはじめ、ゆっくり走るキャラクターしかなかった時代に、目で追いつけないほどのスピードで画面を突っ走るソニックは見たことのないものだった。 しかし、そのときから30年の時が経った今、「果たしてそのスピードは楽しいものだったのか」と冷静に分析してしまう自分がいる。もちろん、衝撃的だった当時は間違いなく楽しい体験だった。スピードに乗っているときは爽快感抜群で、360度ループを逆さになって走っていると最高の気分だった。だが、実は雰囲気を楽しんでいるだけに近く、ほとんど何も操作しなくても良い。そして、気持ちよくスピードに乗っていると次の瞬間は必ず何かにぶつか

    オープンワールドがソニックの理想的なジャンルに思える理由――『ソニックフロンティア』はついにソニックの長年の問題を解決するかもしれない
  • 最先端のジャンルがゲームにも「ローファイ・ヒップホップ」特集(前編):ゲーム音楽ディスクステーション第5回

    ローファイ・ヒップホップとは? ご存じない方に説明するなら、ゆったりしたビートとほんのりジャジーなフレーズが織りなす「癒やしのインスト・ヒップホップ」といったところでしょうか。ヒップホップと言いつつも、実はその文化の中から生まれたものではなく、主な支持層はこれ系のサントラに郷愁を感じる00年代アニメ世代、あるいは「作業用BGM」として魅せられた若いYouTubeリスナーなどだったりします。ヒップホップ流との結び付きは、あくまでも気だるいビートだけで、音楽的にはむしろVaporwaveの後裔的な位置にあるといえるでしょう。霞がかったノスタルジックな音像や、ビジュアルイメージと一体化したサウンドの扱いなどには、確かにVaporwaveの影響を感じることができます。 さて、そんなローファイ・ヒップホップですが、最近これにゲーム音楽が接近しつつあります。ムーブメントとしてのローファイ・ヒップホッ

    最先端のジャンルがゲームにも「ローファイ・ヒップホップ」特集(前編):ゲーム音楽ディスクステーション第5回
  • オランダの映画監督が、『バイオハザード ヴィレッジ』にモンスターのデザインをコピーされたと主張

    オランダの映画監督が、『バイオハザード ヴィレッジ』におけるボス戦で、モンスターのデザインをコピーされたとカプコンに対して不満を示していることがわかった。 これは、ビジネス特化型SNSのLinkedInを介してオランダの監督リチャード・ラーフォーストが訴えている主張で、『バイオハザード ヴィレッジ』のボス戦におけるモンスターのデザインは、2013年のホラー映画『武器人間』のクリーチャーと同じだと次のように述べている。「私は、2013年に映画『武器人間』を監督した。それは、私自身がデザインしたクリーチャーで溢れたクレイジーなモンスター映画で、そのうちの一つは最新のビデオゲーム『バイオハザード ヴィレッジ』で許可やクレジットなしで丸ごと使われている」 問題のモンスターは、ゲームのハイゼンベルグにおけるファクトリー・セクションのボス戦に登場し、その部分ではスタームと呼ばれるプロペラでモンスターと

    オランダの映画監督が、『バイオハザード ヴィレッジ』にモンスターのデザインをコピーされたと主張
  • 宮本茂の下で働いた32年間――「スターフォックス」や「F-ZERO」の今村孝矢が任天堂時代を振り返るロングインタビュー

    32年間を経て、今村孝矢さんは任天堂を退社した。「スターフォックス」、「F-ZERO」、『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』など、今となってはゲームの古典と言える傑作の数々に携わっていた今村さんの退社は、自身のツイートをきっかけに世界中のゲーマーの間で話題となった。今後は大阪国際工科専門職大学でCGアニメーションを含むデジタルコンテンツを教えつつ、フリーランスでも活動を続けると言う。 今村さんの今後の活躍について別のインタビュー記事で詳しく聞いているのでぜひチェックしてほしいが、インタビューでは任天堂時代を振り返ってもらった。 今村孝矢さん。 32年間という、筆者にはおよそ想像もできないほど長い間をどのように振り返るのかを尋ねた。今村さんはしばらく考えてから、このように答えた。 「思えば、ずっと宮さんの下で働いた32年間でしたね」と。 マリオやゼルダの生みの親として知られる宮茂さんが20

    宮本茂の下で働いた32年間――「スターフォックス」や「F-ZERO」の今村孝矢が任天堂時代を振り返るロングインタビュー
  • いつのまにやら入手困難になってしまったPS4コントローラー「DUALSHOCK 4」を修理する

    タイトル修正とお詫び(2021/04/12):当初タイトルが「いつのまにやら生産終了になってしまったPS4コントローラーを修理する」となっておりましたが、こちら公式に生産終了のアナウンスがなされていませんため、タイトルを修正を行いました。読者の皆様及び関係者にご迷惑をおかけして申し訳ありません。 さっそくだが、オモチャ屋や家電量販電、インターネット通販でSONY純製のPlayStation4(以下PS4)向けのコントローラーを探してみてほしい。インターネット通販の方では「販売休止中です」もしくは「生産終了品」として表示されていることが多い。あったとしても定価の倍以上の価格が付けられていたりする。 SIEの公式からは何もアナウンスされていないため、おそらくの話になってしまうが、PlayStation 5(以下PS5)の出荷強化に向けてPS4の体をはじめ、周辺機器などは生産を縮小、最悪、生産

    いつのまにやら入手困難になってしまったPS4コントローラー「DUALSHOCK 4」を修理する
  • アニメ風ゴアFPS『The Citadel』インタビュー、たった一人で90年代風FPSを作った日本の開発者にルーツを尋ねる

    2020年8月、日の個人ゲーム開発者が90年代風のFPS『The Citadel』をSteamでリリースしたことが国内外のFPSファンの間で話題となった。終末的な世界で銃弾を以てサイバネティクスの少女の臓物をまき散らすビジュアルと90年代の古典的なFPSのゲームプレイをしっかりとなぞったオールドスクールなゲームプレイという珍しい組み合わせが独特な立ち位置を確立したのだ。 作は日PCゲーマーの間で話題に上がったが、それ以上に衝撃を受けたのはアメリカのオールドスクールFPSファンだろう。日のレトロPCであるPC-98をリスペクトしたビジュアルノベル『VA-11 Hall-A』をベネズエラのクリエイターが作ったことや『Ghost of Tsushima』をアメリカのスタジオが作ったことを知った日のゲーマーの衝撃と、『The Citadel』を知った北米のFPSゲーマーの衝撃は匹敵する

    アニメ風ゴアFPS『The Citadel』インタビュー、たった一人で90年代風FPSを作った日本の開発者にルーツを尋ねる
  • Switch発売から3年経った今もJoy-Conのドリフトは重大な問題だ

    間違いなく、Nintendo Switchは任天堂史上最も用途が広く、最も成功したコンソールの1つだが、ある重大な問題も抱えている。Switchは任天堂の最も耐久性の低いハードなのかもしれないのだ。ゲーム体の設計上の欠点はほとんど些細なものだが――亀裂の入った背面パネルはいただけないが、マリオをティラノサウルスに変身させる楽しさを妨げるものではない――コントローラーについては同じことは言えないだろう。 Joy-Con関連のトラブルは2017年のSwitchローンチ当時から浮上していたのに、2020年現在でもいまだに解決されていないのは全く不可解である。特にJoy-Conが勝手に動くドリフト問題は深刻な欠陥だ。3年間のSwitch使用歴の中で、私はSwitch Liteの登場や、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが北米で任天堂の修理センターを閉鎖に追い込んだり、S

    Switch発売から3年経った今もJoy-Conのドリフトは重大な問題だ
  • 2010年代のゲームを振り返ろう!ここ10年で最高の30本はこれだ!

    3Dプラットフォーマーがマイナーになったのは、何も2010年代に始まったことではない。それでもこのジャンルの魅力を示し続けてきたシリーズがあるとすれば3Dマリオだ。『スーパーマリオ オデッセイ』は記憶に新しいし、格的な協力プレイを実現した『スーパーマリオ 3Dワールド』も捨てがたい。だが、3Dマリオの核となる要素が素晴らしいゲームデザインであるとするのならば、それが『スーパーマリオ ギャラクシー2』ほど凝縮されたタイトルは他にないだろう。ひとつの惑星から次の惑星へと移動して、その度にゲームの目的やルールが変わる多様性には圧倒される。ヨッシーも敵をべるのはもちろん、猛ダッシュから身体を風船のように膨らませるギミックまであり、とにかく無限のクリエイティビティが際立つタイトルだ。――クラベ・エスラ ファイナルファンタジーXIV(2010年) 『ファイナルファンタジー14』は、ゲーム質とは

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  • 「Half-Life」はなぜ歴史的な名作なのか

    2004年11月17日、13時過ぎ。僕はその日の授業を自主的に切り上げ、電車で2時間ほどの自宅へと急いでいた。 2004年11月17日、18時頃。ようやく復号化が終わった『Half-Life 2』を起動する。 15年後の今振り返ると、このとき僕の人生は永遠に変わってしまったようだ。『Half-Life 2』がなければ、このような形で『Half-Life: Alyx』と向き合うことはなかっただろう。 出会いから15年が経ち、続編への希望をもう何年も前に捨てていた2019年11月、突如『Half-Life: Alyx』の存在がリークされた。その数日後、ゲームプレイ動画を伴って、わずか4カ月後の2020年3月にリリースされるというニュースが世界中を駆け巡った。発売日が無限に延びていくいわゆる「Valve Time」発動におびえながらも、新作発売の報に胸が躍る。 そんなうれしさを込め、「『Half

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  • ゲーム業界と自動車業界の意外な接点――運転支援システムの開発に活用されるUnreal Engine

    ゲームで自動車といえば「リッジレーサー」や「グランツーリスモ」といったレーシングゲーム、ドライビングゲームが浮かびがち。だが、実は自動車開発の現場では、ゲーム開発の技術を取り入れ、ドライバーの利便性向上に役立てようとする動きがあるという。ゲーム開発者向けカンファレンスのCEDEC 2019では、「自動車業界とゲーム業界技術の融合」というセッションで、自動車部品メーカーで世界トップのデンソーから、自動運転の分野で活用されているAI技術について語られた。 デンソーAD&ADASシステム開発部の服部陽介課長 ゲーム機開発を経てデンソーに移りADASなどを手がける小口貴弘係長 登壇したのはデンソーAD&ADASシステム開発部課長の服部陽介さんと担当係長の小口貴弘さん。まず服部課長から、デンソーという世界的に知られた自動車関連メーカーの紹介と、その中で取り組まれているAD(自動運転)およびADAS(

    ゲーム業界と自動車業界の意外な接点――運転支援システムの開発に活用されるUnreal Engine
  • なぜ『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』は賛否両論の問題作なのか?それはゲーマーに対するふかい愛があるからだ

    結果は不評が多いわけだが、その理由はいくつかある。まず、作は原作をかなり端折った展開であるということ。そしてシリーズ作品の音楽の使い方が下品に感じること。あるいは、わかりやすいコメディシーンが多くなっているのも気になるだろう。だが、これらは細かい要素に過ぎない。 重要なのはやはり、ラストの展開だ。終盤、ついに主人公はミルドラースという大魔王に立ち向かうことになるが、そこでいきなり急展開。実は、自分たちのいる場所がVRで作られた偽りの世界であることがわかる。しかもラスボスはミルドラースではなく、VR世界に現れたウイルスだったのだ。 やつはこう語る。ウイルスの制作者はゲームなど「虚無だ」と考えており、だからこそこういうVR世界を破壊するのだと。ビアンカやゲレゲレや息子たちはただのデータとなり、消え去ってゆく。しかし主人公は“ゲームは素晴らしいもうひとつの現実だ”と語り、最後の戦いに勝利するの

    なぜ『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』は賛否両論の問題作なのか?それはゲーマーに対するふかい愛があるからだ
  • 『ゴッド・オブ・ウォー』の卓越したレベルデザインに見る6つの法則

    『ゴッド・オブ・ウォー』の卓越したレベルデザインの根底に流れる「おもてなしの思想」とはなんだろうか? GDC 2019でソニーサンタモニカスタジオのRob Davis氏は講演「Level Design Workshop: The Level Design of 'God of War'」で、6段階にわたるデザインプロセスについてあきらかにした。 なお、日では「レベルデザイン=難易度調整」の意味でとられることも多いが、来はFPSやアクションゲームのステージ設計に代表される、特定の体験を提供することを目的に行われる空間設計の意味を指している。セッションでも難易度調整に関する話題は一切出てこないので注意してほしい。 1. 柱は「戦闘・ナラティブ・探索」である はじめにDavis氏は「良いレベルデザインを行うには、そのゲームでどのような体験を提示するのか、コンセプトをハッキリさせることが重要

    『ゴッド・オブ・ウォー』の卓越したレベルデザインに見る6つの法則
  • 『プレイステーション クラシック』データ解析により、未採用となった36タイトルが判明か

    データ解析の結果が真実であれば、『プレイステーション クラシック』の内蔵ソフトはまったく違うものになっていたかもしれない。 GitHub上での投稿では、元々のPlayStation用PCSXエミュレーターとカスタマイズされたバージョンのエミュレーターの違いが指摘されている。後者のエミュレーターは、『プレイステーション クラシック』で使用されているものだろう。 もしこの内容が当であれば、36タイトルものゲームが『プレイステーション クラシック』の内蔵ソフトとして試されたが、最終的にはその製品版に含まれなかったこととなる。 以下がそのタイトルのリストである。 『チョコボの不思議なダンジョン』 『Colin McRae Rally』 『クラッシュ・バンディクー』 『クラッシュ・バンディクー2 コルテックスの逆襲!』 『Toy Story 2: Buzz Lightyear to the Res

    『プレイステーション クラシック』データ解析により、未採用となった36タイトルが判明か