江戸時代の尾張徳川家に仕えた藩士3万7000人の名前や役職、給与などの個人情報と、その屋敷のあった場所を現在の住宅地図から簡単に検索できるDVD「名古屋城下お調べ帳」を名古屋市博物館が作った。 全国でも珍しい藩士データベースとして話題を呼んでいる。 同博物館は1999年4月、尾張徳川家の藩士の履歴書「藩士名寄(なよせ)」に記載された名前の入力を開始。その後、生年月日や職歴、給与などを加え、家系図として完成させた。名前から人物データを調べる場合は「藩士大全」、役職から探す場合は「藩士役職一覧」で検索できる。 江戸中期から現代までの名古屋城下の地図も五つの時代に分けて収録した。調べたい藩士の屋敷の場所が特定できるほか、時代ごとの状況も分かり、城下町の変遷も楽しめる。 作成に取り組んだ市立「蓬左(ほうさ)文庫」調査研究員の松村冬樹さん(63)は「藩士のデータと地図とをリンクさせれば情報は飛躍的に