過激派組織IS=イスラミックステートと政府軍の戦闘が続くシリア中部で、ISが世界遺産の巨大遺跡があるパルミラの北部を制圧し、ISがパルミラの遺跡を占拠すれば、中東有数の貴重な文化遺産の破壊行為に及ぶ可能性があり、懸念が強まっています。 ISは政府機関の建物の一部も占拠したということで、インターネット上に投稿されたパルミラとされる映像には、男が建物の上でISのものとみられる黒い旗を振りかざす様子が映っています。 パルミラは市の南西部におよそ2000年前の王国の神殿跡をはじめとした巨大遺跡があり、この遺跡はユネスコの世界遺産に登録され、日本を含む世界中の研究者が発掘調査に参加してきました。 今のところ、パルミラの遺跡自体は政府軍の支配下にあります。しかし、ISは制圧したイラク北部でイスラム教の極端な解釈を基に世界遺産の遺跡などの破壊を繰り返しているため、ISがパルミラの遺跡を占拠すれば、中東有