今月2日に京都市左京区の南禅寺で参拝客ら男女24人が気分不良を訴えた異臭騒ぎで、市が委託した業者が同日、イノシシ駆除用のスプレー剤を周辺でまいていたことが、市や京都府警への取材でわかった。スプレー剤は異臭騒ぎの直前にまかれており、府警は業務上過失傷害の疑いで捜査している。市街地での刺激の強いスプレー剤使用が不適切だったとして、市は業者を指導した。 市によると、2日午前11時20分ごろ、市街地に出没しているイノシシやシカ対策のために市が委託している業者が、南禅寺周辺の山裾に設置している防護柵付近で、動物撃退用のスプレー剤を噴霧した。業者はその後、現場を離れた。業者は3日、「2日に行った作業が原因の可能性がある」と連絡してきたという。
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