【研究紹介34】自益的な正当化:悪事と道徳(Current Directions in Psychological Science, 2015) Abstract(ざっくり和訳) “普通の”人の道徳的でない行動は、社会的・個人的に重要な課題を提起している。本稿では、道徳に非常に価値を置いている人の意図的な道徳的でない行動に関して急速に拡張している研究を構築し、促進するための自益的な正当化の役割に重点を置いた新しい枠組みを提示したい。人が意図的に道徳的でない違反を行う前後に生じる自益的な正当化は、自分の道徳的な側面に対する脅威を緩和している。この正当化により、道徳を感じつつも悪いことを行える。違反を行う前の正当化は、問題のある行動を申し訳のたつ行動に再定義することによって、自分の道徳的な側面に対して予期される脅威を軽減している。違反を行った後の正当化は、違反を調和するか、軽減する償いによって