この前、ある方が「活憲」という言葉を使っておられて、なるほどっと思ったことがあった。 護憲でも改憲でもなく、まずは「活憲」。 そもそも、いまあるものをきちんと活かすことができていないのに、変えるだの守るだの言うことはおこがましい気もする。 きちんといまあるものの中の良いものを活かすことができていてこそ、良く変えることも、良く守ることもできるだろう。 現憲法はGHQの押し付けという人もいるが、実際は高野岩三郎や鈴木安蔵らの憲法研究会の草案がGHQ草案にもかなり参考とされ取り入れられている。 さらに、GHQの草案も、日本が国会でかなり修正しており、現憲法二十五条などはGHQ草案になかったものを森戸辰男の発案により追加したものである。 二十五条が活かされているのか。 そうしたことをきちんと考えて、まずは「活憲」を考えることが、護憲か改憲かの硬直した議論よりは、当面の問題や国民生活を良くするために