文部科学省は4日、10月27日に公表した2014年度のいじめ件数について、調査結果の一部を訂正した。自殺や傷害、不登校など、いじめによって生じた大きな被害「重大事態」の件数を156件としていたが、正しくは450件だった。前年度の179件を大きく上回った。 調査は「問題行動調査」で、全国の小中高校が対象。6月にいったんとりまとめたが、岩手県矢巾町の中学生が自殺したことを受け、9月中旬までに調査をやり直した。 やり直し前に比べ、いじめの認知件数は約3万件増えて約18万8千件。このうち重大事態の件数について、156件から450件に増えていたのに誤って6月時点の数字を発表したという。 450件の内訳は、いじめによる自殺や傷害などが92件(6月時点から24件増)、不登校が383件(同280件増)。25件は両方に該当した。含まれていなかったのは、殴る蹴るの暴行でけがをしたりお金を取られたりしたケースな