何度か紹介した「興亡の世界史」モンゴル編 興亡の世界史 モンゴル帝国と長いその後 (講談社学術文庫) 作者:杉山正明講談社Amazon 著者は杉山正明。 この第3章で「モンゴルは強かったか」という身も蓋もない小見出しがある。 以下引用 チンギスとモンゴルを語る時、とにかくやたらに強かったというイメージがある。 だが本当にそうか。 モンゴル騎馬軍団と言っても所詮は人間である。 耐久力はあるがスピードは出ない小型のモンゴル馬に乗り、確かによく飛ぶ短い弓で短い矢を射る。……要するに馬と弓矢の軍団にすぎなかった。 破壊力など、実はたかが知れている。 機関銃も鉄砲もない。 モンゴルを未曾有の強大な暴力集団であるかのように言うのは間違っている。 東西の記録で共通して語られることがある。 それは、モンゴル遊牧民族達は、極めて純朴にして勇敢、命令・規律によく従ったというのである。 彼らが淳良・忠実であった
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