フォーサイト POLITICS 東北地方太平洋沖地震の発生時、大きく揺れる天井のシャンデリアを見る菅直人首相=2011年3月11日、東京・国会内【EPA=時事】 時計の針をいったん震災の日に戻そう。 菅直人首相は3月11日朝、政権発足以来最大の危機を迎えていた。この日の朝日新聞朝刊が「菅首相に在日韓国人から違法献金の疑い」と大々的に報じたからだ。 2月17日に民主党の1年生議員ら16人が会派離脱届提出による造反行動を起こして以降、松木謙公農林水産政務官の辞任、衆院愛知1区選出の佐藤夕子氏の離党、さらに、前原誠司外相の辞任という大問題が次々と菅首相を襲った。誰がどう見ても、政権は末期状態だった。そこに首相本人のスキャンダルが発覚した。政治資金規正法は外国人からの寄付を禁じている。当然、菅首相は退陣に追い込まれてもおかしくない状況だった。 この日、国会議事堂本館3階西側にある参議院第1委員会室
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