嵯峨野の最も外れに位置していて、元々は古く室町時代より、農業・林業・川での漁業を生業とする集落でした。鳥居本はその後、愛宕山詣での門前町としての性格を強めて行きました。 その結果、町家の並びと農村的な景観が共存するという独特の町並みが形成されました。 嵯峨鳥居本は、京都市街北西の嵯峨野のそのまた北西の、愛宕山の麓に位置する地区で、古くは化野(あだしの)と呼ばれ、京の人々の埋葬の地でした。 現在の町並みは、愛宕神社の門前町として発展したもので、化野念仏寺を境に瓦屋根の町家風民家が並ぶ下地区と茅葺きの農家が多い上地区の二つの風景が共存しています。