京都大が京都市中京区の商業施設「新風館」に人物を照合するための実験用カメラを複数設置し、買い物客らに無断で約3年8カ月にわたり撮影を続けていたことが12日、京大への取材で分かった。 京大学術情報メディアセンターによると、新風館にカメラ34台を設置し、2010年9月から撮影を開始。国の補助を受けた研究プロジェクトで、服装の色を目印に、人物を追跡する技術の確立が目的だった。京大のほか、東京大や名古屋大、電機大手オムロンのグループ会社が参加している。 来館者に実験中と伝える掲示をする予定だったが、岡部寿男センター長は「失念した。来館者に不快な思いをさせたかもしれず申し訳ない。再発防止に努める」と話した。 外部からの指摘を受け、4月にカメラで撮影していることを伝える掲示をした。センターは8月7日、文部科学省に報告し、翌日に文書で注意を受けた。
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