「ステークホルダー資本主義ランキング」で1位にランクインした東京エレクトロン。デジタル化と脱炭素化というふたつの課題を前に代表取締役社長・CEOの河合利樹が示す「攻めの解決策」とは。 「どのような状況でも経済活動が止まらない強くしなやかな社会であると同時に、便利で人や環境に優しい社会。この理想を実現するには、デジタル化と脱炭素化の両立が不可欠だ」 あなたが描く理想の未来と、その未来を実現するために必要なことは何か。この質問に、東京エレクトロン代表取締役社長・CEOの河合利樹が出した答えだ。 半導体製造装置のリーディングカンパニー、東京エレクトロン。地域別の売上高構成比の8割以上が海外という、日本発のグローバル企業である。 データ社会を迎えた今、半導体は私たちの暮らしになくてはならない存在だ。足元では、マクロ経済の減速懸念や電子機器の需要低迷などで半導体市場は調整期にある。だが、生成AIや自