野球の強豪校として知られる花巻東高(岩手県花巻市)が昨年、生徒募集のテレビCMに在校生の前野球部エースで、現在は日本ハム入りが決まった大谷翔平投手(18)を起用。学生野球憲章に抵触する恐れがあり、日本高野連が調査に乗り出すことが16日、分かった。 同校によればCMは昨年11月いっぱい、岩手県内を対象に民放テレビ局で放映され、大谷投手は花巻東のユニホーム姿で投球フォームを披露した。同校の小田島順造校長は「CMは大谷君一人を取り上げたのではなく、他の運動部の部員らも登場する。問題はないと思う」と説明するが、実際は大谷投手だけが登場する短縮版のCMも放映された。 学生野球憲章第26条は、野球部員らが日本高野連に無断で報道目的以外のメディアに出演することを禁じている。同CMを問題視した岩手県高野連が同校に問い合わせたところ、「日本高野連の了承を得た」との説明を受けたという。日本高野連の担当者は