文 吉田潮 「いつかは子どもが欲しい」「私は、将来母になれる?」ーーそんな妊娠・出産にまつわる悩みを持つ女性は少なくないはず。ライターとして活躍する吉田潮(よしだ うしお)さんも、「産む人生」か「産まない人生」の選択に悩んだ1人。39歳で不妊治療に挑戦し、その後「産まない人生」を歩む決断をした吉田さんが、45歳の現在になって感じることとは? 産んで育てる働き方、産まない働き方 「産む・産まない」と密接に関わってくるのが、働き方かもしれない。私は会社勤めではなく、フリーランスでライターとして働いている。そして子どももいないし、夫とも別居婚だ。誰に気兼ねすることなく、時間はいかようにも使える。だから、子どもがいる友達とは平日昼間に、会社員の友達とは土日に、夜に働く人とは夕方出勤前に……つまり、全方位外交が可能なのである。あ、これは遊びの話ね。 仕事でもそうだ。朝方の取材も、真夜中の取材も、そし