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economicsに関するtmsbbのブックマーク (8)

  • ダイアン・コイル「経済学者がみんな『新自由主義者』なわけじゃないよ:ウェンディ・ブラウン『いかにして民主主義は失われていくのか』について」(2015年7月18日)

    ウェンディ・ブラウンの『いかにして民主主義は失われていくのか 新自由主義の見えざる攻撃』を読むことに決めたのは、ブラウンのLSEでの講義に関連するツイートを見たからだ。私は新自由主義なる概念について確固たる見解を持っていない。「新自由主義」が何を意味するのか分かっていないのだ。ラディカルな著述家たちは、「経済学のほとんど」を指してこの言葉をよく使う(フィリップ・ミロウスキの“Never Let A Serious Crisis Go to Waste”が好例だ)。そして、マルクス主義者や、間違いなく異端派と言える経済学者だけが例外とされる。私は、ヤニス・ヴァルファキスが新自由主義者ではないと分かる程度にはこの言葉を理解している。しかし、そうした例外を除く経済学の大部分を新自由主義だと切り捨ててしまうなら、私見では、この概念は全く役立たずなものになる。もちろん、イデオロギー的に右翼の経済学

  • タイラー・コーエン「なんでスターウォーズ世界とスタートレック世界はこうも大違いになったんだろう?」

    [Tyler Cowen, “Why did the Stars Wars and Star Trek worlds turn out so differently?” Marginal Revolution, July 1, 2016] ――という疑問が,キャス・サンスティーンとのおしゃべりでほんのちょっと話題になった.ただ,そのときはあんまり踏み込んで論じられなかった.スタートレック世界には,仮想現実があるし,個人用の複製マシンもあるし,強力な武器もあるし,しかもどうやら,人類の大半の生活水準はかなり高そうだ.初期の描写では,ヴァルカン星はかなり質素な感じだけど,少なくとも各種の基的な必要は満たしていそうだし,いつだってキャッチアップ成長が期待できる余地はある.シリーズが進むにつれてだんだんストーリーが複雑になっていった結果, 悪条件に陥っている場合があるとしても,その大半は,初期の

    タイラー・コーエン「なんでスターウォーズ世界とスタートレック世界はこうも大違いになったんだろう?」
  • ピケティ『21世紀の資本』訳者解説 (pdf, 750kb)

    ピケティ『21世紀の資』 訳者解説 (v.1.1) 2015.1.23-2.1 山形浩生 hiyori13@alum.mit.edu この資料はクリエイティブコモンズ Attribution-ShareAlike 4.0 国際ライセンス下で公開されています. 今日の構成 • 1. 『21世紀の資』とピケティのえらさ • 2. あらすじ: r > g から格差拡大へ • 3. 格差是正の処方箋は? • 4. ピケティの受容・誤解・批判 • 5. 日への示唆とは? • 6. 落ち穂拾い 2 まずはじめに…… • ピケティのと、ピケティの他の論文での記述と、 ピケティがインタビュー等での発言とは、分けて 考えよう! – がいちばんストイック。たぶん意図的に書いていな い話もかなりある。 – 前二つは、それなりにきちんと考えてまとめたものだ けど、インタビューは(特に日のことなんかは

  • 原田泰氏は「転向リフレ派」 : 池田信夫 blog

    2014年07月19日01:09 カテゴリ経済 原田泰氏は「転向リフレ派」 アベノミクスが始まったころはリフレ派は勢いがよかったが、政権発足から1年半たっても、株式市場以外の実体経済には何も結果が出ていない。これをどう見るかが書のテーマだ。リフレ派と反リフレ派の論争という形になっているが、論争の体をなしていない。リフレ派が総崩れだからである。 第2章の片岡剛士「金融政策で物価をコントロールできる」は、このタイトルを何も証明していない。彼が「デフレは賃下げのせいではない」とかいろいろ言い訳した末に出すのは、おなじみの次のような図だ。 マネタリーベース(赤)とマネーストック(青)の前年比(日銀調べ) このようにマネタリーベースとマネーストックの相関がゼロ金利では切れたことを認めた上で、彼は「物価に影響を及ぼす有効な手段がないために金融政策は物価をコントロールできないという議論は誤りと言えるの

    原田泰氏は「転向リフレ派」 : 池田信夫 blog
  • ピケティ『21世紀の資本』:せかすから、頑張って急ぐけれど、君たちちゃんと買って読むんだろうねえ…… - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    Note (2014.08.04) What follows are some rants by the Japanese translator of "Capital in the 21st Century." I realized that it can be taken out of context (and that some people actually do such things), so I guess I need to explain what's going on. The whole piece was intended to serve as a half-joke expectation management. In Japan, there was some false rumor about the timing of the Japanese trans

    ピケティ『21世紀の資本』:せかすから、頑張って急ぐけれど、君たちちゃんと買って読むんだろうねえ…… - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • 株価と結婚した安倍内閣

    安倍内閣の高支持率が続いている。最近の世論調査では、軒並み70%前後の極めて高い支持率となっている。これは絶頂期だった頃の小泉内閣以来の記録的な水準だ。なぜ安倍内閣がこれほどの支持を得ているのか? その理由は明確だ。株価である。昨年の衆院選前には、再び自民党に政権が交代し、安倍内閣になることが予想されていた。安倍氏は、極めてアグレッシブな量的緩和を実施するということを約束していたので、それ以来、急激に円安が進んだ。実際に、黒田新体制になった日銀が、「異次元の金融緩和」を発表して、予想は現実のものになった。いや予想をはるかに上回る日銀の政策転換である。円安が進むと、基軸通貨のドルで見る日の株価が割安になるので、円で見る名目の株価は上昇する。当然だが、円安は輸出企業の業績を改善するので、企業業績そのものへの波及効果もある。こうして株価はますます上昇する。 さらに筆者の予想以上だったのが、株価

  • 2013年に大学を卒業する皆さん、君たちはだまされていた

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    2013年に大学を卒業する皆さん、君たちはだまされていた
  • 社会科学的な経済学と行動科学的な経済学

    年の「日経・経済図書文化賞」の一冊に、池田新介さんの『自滅する選択』(東洋経済新報社)が選ばれ、今日発表になった。どうもおめでとうございます。 それで、私がその紹介文を書いたのだけれども、最初700字という話だったのが、「受賞作が5つで、3人の著者による受賞作もあったため、スペースが大変厳しくなっ」たからといって、さらに削られてしまったので、到底(私の文章力では)意を尽くすことはできなかった。ということもあって、関連してちょっと考えていることを書いておきたい。 物理学(熱統計力学)における「個々の粒子の運動–>相互作用–>物理系の状態(平衡)」に倣って表現すると、社会について考える際にも、「個々の人間の行為–>相互作用–>社会の状態(均衡)」という3つのレベルが区別できる。ちなみに、equilibriumという同じ英単語を物理学では「平衡」と訳し、経済学では「均衡」と訳すのが一般的である

    社会科学的な経済学と行動科学的な経済学
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