10月の和風月名は神無月(かんなづき)です。 全国の神々が出雲大社に集まり、各地の神々が留守になる月なので、神無月という説があります。一方、神々が集まる出雲では、神在月(かみありつき)と呼ばれます。 旧暦の複雑さ 和風月名は高校の頃に憶えたはずです。それ以降、上の話をそのままずっと信じていました。でも、和風月名は旧暦で作られています。旧暦の複雑さは以前の記事に 旧暦はよく言えばおおらか、悪く言えばわかりにくい暦です。例えば 明治2年(己巳) この年は平年。月の大小は1月から12月まで「大大大小小大小小大小大大」の355日間。 明治3年(庚午) この年は閏月の閏10月を含む閏年であり、 月の大小は「小大大小大小大小大小(=閏10月)小大」の13か月、383日間。 と書いたように、年によって28日も差があります。これは最近知った話です。となると、和風月名で季節の移り変わりをどこまで伝えられるの