7年ぶりに運転した有形文化財の観覧車(手前、左奥はサンシャインサカエの観覧車)=名古屋市中区の名古屋三越栄店で2012年8月22日、兵藤公治撮影 名古屋三越栄店(名古屋市中区栄3)の観覧車が22日午前、7年ぶりに運転を再開した。ビルの屋上に現存する観覧車としては国内最古。乗ることはできないが、訪れた家族連れが懐かしそうに見つめていた。26日以降、毎週日曜の正午と午後3時に運転する。 観覧車は鉄骨造りで、直径約12メートル、9基のゴンドラが付いている。名古屋三越の前身・オリエンタル中村百貨店が1954年5月に設置し、現存しているのは56年12月に新装した2代目だ。運転開始当初は1日に約2000人を乗せる人気を誇ったが、老朽化などのため2005年7月に運転を停止。07年7月に国の登録有形文化財に指定された。 古くから買い物客に親しまれた観覧車が動く様子を多くの人に見てもらおうと、運転再開を