米国のオバマ大統領は28日、「同盟国を守る」と訴えた旅を、フィリピンとの新たな軍事協定の締結で締めくくった。台頭する中国を意識し、日本やフィリピンといった同盟国の軍事的な後ろ盾となる姿勢を強調。一方で、「軍事力行使は最後の手段だ」と述べ、対話によってアジアの対立を平和的に解決していく重要性を唱えた。 「我々はアジア太平洋での指導的役割を取り戻す」。28日のフィリピン・アキノ大統領との共同記者会見でオバマ氏は訴えた。 米国とフィリピンはこの日、フィリピン軍の施設を米軍が利用できるようにする新軍事協定に調印した。1990年代初頭に撤退した米軍の事実上の再駐留に道が開かれた。