昨年10月に38歳で亡くなった人気声優、松来未祐(まつきみゆ)(本名・松木美愛子(みえこ))さんの両親が、娘の命を奪った「慢性活動性EBウイルス感染症(CAEBV)」の周知と難病指定を願い、伏せていた病名の公表に踏み切った。EBウイルスは日本人の成人の9割以上が保有しているとされるが、発症はまれ。通院を繰り返して感染判明まで1年以上かかった。公表は松来さんの遺志でもあった。【菅沼舞】 広島県内に住む父の松木孝之さん(69)と母智子さん(68)によると、松来さんが最初に体調不良を訴えたのは2013年ごろ。夜中になると39度台の高熱に苦しんだ。昨年正月の帰省時には、首のリンパ節が腫れ上がり疲労を訴えた。東京都内の複数の病院を受診し、がんの検査も受けたが、診断はいつも「異常なし」だったという。 この記事は有料記事です。 残り694文字(全文1043文字)