日本相撲協会が賭博問題で設けた特別調査委員会が、協会で最も重い処分である「除名」を視野に検討していることが22日、分かった。委員の望月浩一郎弁護士が明らかにした。 望月委員は、7月4日の臨時理事会に提出する中間報告の段階で処分を求める可能性について聞かれ、「それまでに分かった事実で明確に除名相当なら、処分を出すことになる」と述べた。 処分の基準については「反社会的勢力との関係があれば、それだけでアウト(悪質)」。もう一つの基準である金額の多寡については「明確な金額は言いづらいが、一般的に『これはない』という金額をセーフにはしません。個人的意見としては数千円はセーフ、数百万円はアウト」とした。 暴力団の資金源とされる野球賭博で3千万円以上の損失を出したとされる琴光喜は悪質性が高く、除名処分相当の判断が下される公算は大きい。仲介役とみられる床山も同様に判断されそうだ。 「除名」は理事会、評議員