今年9月、韓国・仁川のアジア大会でカメラを盗んだとして略式起訴された競泳元日本代表の冨田尚弥(25)が、週刊文春のインタビューに応じ、今回の事件についてメディアに初めて語った。 「突然、後ろから手首を掴まれた。気持ち悪っと思い、振りほどこうとしたら、男が僕のバッグの中に黒い塊を入れてきたのです」 150分にわたったインタビュー中、取り乱すこともなく、淡々と語った冨田。韓国警察の取調べでは“犯行”を認めたにもかかわらず、今になって冤罪を訴える真意をこう説明した。 「警察に『犯行を認めれば大事にならない。日本にも帰れる』といわれ、大事にならないならと犯行を認めてしまった。韓国警察にハメられた」 一方、冨田を取り調べた韓国・仁川南部警察署は、週刊文春の取材に「冨田選手とJOC職員には、冨田選手がカメラからレンズを外す場面も全部見せた」と回答。 冨田は今回のアジア大会ではメダルを獲得できなかったが