繁栄だけがゴールじゃない…! 凶暴“人食いアリ”を“同居人”に選んだ昆虫の「究極の生き方」 昆虫たちの最強の適応力 よく耳にする「生物多様性」という言葉。でも私たちは、それが本当はどういうことなのか、まだ知らないのではないか。生き物たちは、厳しい生存競争を繰り広げる一方で、種を超えて複雑につながり合って生きている。“人間は最も進化した生き物だ”という思いこみをやめて、生命の星・地球を支える「生物多様性の本当の姿」を見つめたい。 そんなテーマを掲げて制作された、NHKスペシャルの大型シリーズ「超・進化論」。第2集の放送では、地球上の全生物種の半分以上を占める「多様性の王者」・昆虫を取り上げるが、大迫力の昆虫たちの映像美のウラ側ではどのような取材が行われ、生き物たちのどんな“息遣い”が感じられたのか。記事前編ではカメルーンでの番組取材の中でも、“人食いアリ”とも恐れられるサスライアリの生態や、