この項目では、インド洋での気象現象について説明しています。一般のダイポールモードについては「双極子」をご覧ください。 正のダイポールモード現象が発生している時の温度偏差のイメージを色で表現 ダイポールモード現象(ダイポールモードげんしょう、英語: Indian Ocean dipole、略称: IOD、Indian Niñoとも)とは、インド洋熱帯域において初夏から晩秋にかけて東部で海水温が低くなり、西部で海水温が高くなる大気海洋現象の事を言う[1]。それに伴って起こる風や気候の変化を含み、エルニーニョ現象と同様に世界の気候に大きな影響を与える事が明らかになった。特にアジアあるいはインドの夏のモンスーンに影響を与える事から、その重要性が次第に認識されつつある。インド洋ダイポールモード現象[2]、インド洋ダイポール[1]、ダイポール現象とも呼ばれる。 1999年に海洋研究開発機構の山形俊男、