第93回全国高等学校野球選手権大会は 西東京代表、日大三高の優勝で幕を閉じた。 思えば、ぼくは神宮球場で行われた 西東京大会の決勝戦をテレビで観戦していた。 観ているうちにぐいぐい引き込まれたその試合は、 いわゆる、どちらが勝ってもおかしくない接戦で、 日大三高は2対1という僅差で早稲田実業をくだし、 西東京代表の座を勝ち取った。 けっきょく、 日大三高はそれから一度も負けることなく、 全国の頂点に立ったことになる。 8月20日、日大三高と光星学院の決勝戦を、 甲子園に観に行こうかとも思ったのだけれど、 この夏、あちこちを飛び回って あまりにも家族と過ごせてなかったので 家で過ごすことにした。 試合がはじまる時間を勘違いしていて、 テレビをつけたらすでに大差だった。 スコアブックをつけるつもりもなく、 「観る」というよりは「見届ける」つもりで ぼくはテレビの前にいた。 甲子園へ通っていたこ