統計をあまりよく知らない人が、統計の勉強をはじめるときに役立つ書籍について。おすすめの書籍を7冊紹介。 はじめに この記事では、統計についてあまりよく知らない人が、統計を学びはじめるときに役に立つ書籍を紹介したいと思う。まず、前半では、統計のまったくの初心者が勉強するときに役立つ書籍を3冊紹介する。後半では、前半に挙げた書籍の内容を大体理解した人が、その理解を定着させるために役立つ書籍を4冊紹介する。 まったくの初心者のために まったくの初心者が、統計を勉強したいというときに一番おすすめなのが、『マンガでわかる統計学』だ。 高橋信. (2004). 『マンガでわかる統計学』 東京:オーム社. マンガだからと言って、あなどってはならない。この本はかなりしっかりと組み立てられていて、統計の基礎の基礎がしっかり押さえられるようになっている。この本についてのさらに詳しい紹介が「統計学の初心者が入門
統計の勉強を始めるときに数学でつまづくことがある。そういったときに『統計学のための数学教室』という本が役に立つ。 統計を勉強しはじめたものの、統計が結局よく理解できなかったという人は少なくない。統計の勉強がうまくいかない理由にはさまざまなものがあるが、1つの大きな理由として、統計の教科書に載っている数式が分からないというものがある。数学についてよく知らないと、統計の教科書の数式に悩まされ、統計をしっかり理解できない。統計の考え方の多くの部分は、数学の言葉で書かれているので、数学が分からなければ、統計を理解することができないのだ。 私が前に統計を教えたときは、まず数学をしっかり勉強してもらうところから始めた。統計の入門書に書いてある数式を読むのに必要な数学の知識を身につけてもらったのである。実際そうすることで、統計についてしっかり理解してもらうことができたと思う。そのときは自作の小冊子をつか
論文指導がしなきゃいけないんだけど、やる気がおきなくて買ったばっかりの経済政策で人は死ぬか?: 公衆衛生学から見た不況対策を読んでいるのだけど、これはすごい本だ。今年、大学生になったお子さんがいる保護者のみなさまは、誕生日のお祝いにこの本を買って贈ることを推奨する。もちろん、自分も読むべき。 草思社:経済政策で人は死ぬか?: 公衆衛生学から見た不況対策 第1部3章「アジア通貨危機を悪化させた政策」の項を読むと、今ニュースになっているアジアインフラ銀行(AIIB)に人気が集まる理由がわかる。アジア通貨危機のときのIMFのひどいことこの上ない。この章を読んで初めて、マレーシアとインドネシアはどちらも似たような国なのにマレーシアの方が経済発展が進んでいるのかが分かった。そりゃ、インドネシアはIMF系のアジア開発銀行は別の仕組みに賛成するよね。タイの「売春ツアー」の話も、その遠因がアジア通貨危機&
苦手な人と、話が続かなくて困っている人には、最適な本だと思うんですよ。 対人スキルやコミュニケーションのあり方に悩みには、とても効く内容です。 「ツッコミには10個の型がある」と分類されてますが、漫才やコントでなくとも日常会話で行うツッコミって、要するに相手と話を続けたり、内容を引き出すための「うまい相槌」のことなんですよね。 相手との会話での違和感へのツッコミの技法をうまく使うことで、話が途切れなくなったり、ミスを正せたり、相手に「あ、こいつは俺の話をちゃんと聞いているんだな」と感じてもらえやすくなるのは間違いありません。こうして本書で10の技法と分類されて読み進めてみると、確かに私自身も対談その他で似たようなことを考えているし、逆に自分でできていない技法があることに気づきます。「セルフツッコミ」とか「ノリツッコミ」はほとんどしないですし、この分類だと自分はこれとこれは多用してるな、とチ
別荘 (ロス・クラシコス) 作者: ホセドノソ,Jos´e Donoso,寺尾隆吉出版社/メーカー: 現代企画室発売日: 2014/08/05メディア: 単行本この商品を含むブログ (10件) を見る ドノソ。でも『夜のエッチな鳥』の再刊を民草は待ち望んでおります。これもいずれ読むけど、寺尾隆吉訳か。よく仕事するなあ。ぼくと同じくらい仕事してない?? なんか最近、寺尾の名前だけで本を買ってるような印象で、太鼓持ちみたいで悔しいんだが、いい仕事してるからなあ。 チューリングの妄想 作者: エドゥムンド・パスソルダン,Edmundo Paz Sold´an,服部綾乃,石川隆介出版社/メーカー: 現代企画室発売日: 2014/08/05メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る ラテンアメリカもそろそろ新しいネタがあるかと思って買ってみたが、どんなもんでしょう。 エネルギー問題入門
書名に惹かれて「7カ国語をモノにした人の勉強法(橋本陽介)」(参照)という本を読んでみた。面白かった。かなり同意できる内容だった。 書籍の名称は、たいていは出版社や編集者が付けるものだ。よく書評なのでは書名についていろいろと評が付くこともあるが、そういう場合、著者というのは困惑するしかない。とはいえ、この書名については、嘘があるというわけでもない。では、モノにしたという「7カ国語」は何か、とまず見ていく。 私はこれまで言葉と文学に関する研究を行いつつ、数多くの外国語を学んできました。母語である日本語の他に、中国語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語を習得し、まだ習得には至りませんが、韓国語などを学んでいます。 「7カ国語」は、日本語を含めて、中国語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語ということだろう。 韓国語についてはかなり謙遜されているので、逆に言えば、他に上
「アインシュテルング効果」とは,問題の解のうち最もなじみ深いものに脳が固執して,その他の解を無視してしまう頑固な傾向のことだ。この精神現象は1940年代から知られていたが,どのようにそれが生じるのかについて確かなことがわかったのは最近だ。チェスを指しているプレーヤーが定石にとらわれ,よりよい指し手の手がかりとなるマス目が目に入らなくなっていることが,目の動きを追跡する近年の研究によって示された。 再録:別冊日経サイエンス201「意識と感覚の脳科学」 著者Merim Bilalić / Peter McLeod ビラリッチはオーストリアにあるクラーゲンフルト大学の認知科学の教授で,独テュービンゲン大学のシニアリサーチフェロー。アインシュテルング効果に関する研究で,英国心理学会の2008年「優秀研究論文賞」を受賞した。 マクラウドは英オックスフォード大学クイーンズ・カレッジの名誉フェロー。オッ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く