民主党の参院選の敗北を受け、大阪府の橋下徹知事は14日、「選挙のたびに政権運営を気にする今の制度では政権は安定せず、役所を利するだけ。小泉純一郎元首相みたいなスーパーマンじゃないと政権運営はできない」と述べたうえで、「今の議院内閣制は限界。憲法を改正して首相公選制を目指すべきだ」との考えを示した。 橋下知事はこれまで大統領制の導入を主張していたが「大統領制は天皇制に反する」として首相公選制に方針を転換したという。また、現行の二院制にも問題があるとし「英国みたいに衆議院に予算などだけでなく圧倒的な優越を認めるべきだ」と述べた。 さらに、橋下知事は「民間会社の社長はスーパーマンじゃなくてもやる気と努力、そこそこの知識でうまいこと乗り切っているが、政治の場合は(議院内閣制のせいで)リーダーが右左とかじを切ることができない」とも指摘した。