新たに発見された深海の噴出孔で標本を集める遠隔操作無人探査機スバスチアン。(PHOTOGRAPH BY SCHMIDT OCEAN INSTITUTE) 深さ4000メートルの深海で、海底火山によって生まれた珍しい生態系が発見された。 そこは、毛の生えたカタツムリ(のような生き物)や幽霊のようなエビ、奇妙なムシがうごめく生命に満ちあふれた世界だった。なかには新種もいるかもしれない。 今回見つかったのは、パプアニューギニアと日本の間に横たわる活発なマリアナトラフにある3つの新しい熱水噴出孔だ。近くには地球上で最も深いマリアナ海溝があり、地質活動が激しい場所である。(参考記事:「世界最深のマリアナ海溝、映像をライブ配信中」)