タグ

ブックマーク / kejinan.hatenadiary.com (10)

  • 彼女が部屋を漁ったら - 人生の諸問題に本と計算機で闘う日記

    「どうしたんだ、押し入れなんか漁って」 「……丁度よかった。そこに座ってください」 「うん? これは……」 「『アイドルマスター』のグッズ。さっき、押し入れの奥に隠すようにして置かれているのを見つけたんです。それも大量に。大切そうにして」 「そうか。懐かしいな」 「趣味をどうこう言うつもりはないけれど、どうして? 隠しごとは無しと言っていたのに、私に秘密にしていたんですか? 何か疚しいところが?」 「そういうわけでは……」 「じゃあ何故隠していたの?」 「……」 「そうよね、可愛いもの、この子たち。萌えるんですか、『プロデューサー』? お気に入りは誰かしら? このリボンの子? 名前は何て言うんでしたっけ?」 「……」 「知らないわけないでしょう! 言ってみてよ!」 「……春香」 「ふうん、春香。馬鹿面で笑って、頭の悪そうな子」 「……きみは彼女のことを悪く言わないでくれ」 「どうして! や

    彼女が部屋を漁ったら - 人生の諸問題に本と計算機で闘う日記
    todesking
    todesking 2012/04/14
  • ■ - 人生の諸問題に本と計算機で闘う日記

    俺の物語がバッドエンドになろうというその時、プリティでキュアキュアな少女たちは果たして手を差し伸べてくれるのだろうか? 「大人なんだから自分でなんとかしてください!!」 そりゃそうだよなあ そりゃあそうだよなあ

    ■ - 人生の諸問題に本と計算機で闘う日記
    todesking
    todesking 2012/03/04
  • ■ - 人生の諸問題に本と計算機で闘う日記

    高校生と思われる女の子が、ひたすら文章を書き連ねている掲示板がある。思い出と日記と短い創作を、ひと月くらいずっと書き続けているスレッドを、このあいだの退勤時に何かのきっかけで発見して、それを大事にブックマークしていて、その後さらに詳しく調べたら、ありがたい事に、彼女の友人がペンネームをポロッと漏らしたツイートがあって、そこからツイッターのアカウントまで辿りつけたのだけど、だからといって自分のチンコを握ったその手で直接フォローするような無粋なことはせず、アドレスバーに直接入力しては、遠巻きにながめている。妄想の男がタクシー金払えばどこまででも行けたように、今じゃグーグルボットの歩むところは地続きだぜ。かれこれ200投稿くらいはあった気がする。ともかく俺はそれを見てとても満足だった、のが今日の昼。帰宅して一息つき彼女のツイッターを見たら書き込みを全部消したとか言っているのでいきなり急展開。俺視

    ■ - 人生の諸問題に本と計算機で闘う日記
  • ■ - 人生の諸問題に本と計算機で闘う日記

    巷に見られるいわゆるスカっとするコピペ、これを並べて見て、いかにも作り話だと思うなら、コピペにもう語り手はいないのだから、それを作り話だと断じてもいいのであって、その前提で読み返し、このスカっとする作り話を作らざるを得なかった彼の心境というものを考えると、つまり彼が出会した理不尽に独り納得し溜飲を下げるだけでは飽き足らず、他人ともその気持ちを分かち合わなければ満足できない心境というものを考えると、そちらのほうに寧ろスカっとするね。じゃなくて同情するね。

    ■ - 人生の諸問題に本と計算機で闘う日記
    todesking
    todesking 2011/07/04
  • 鯖まどか - 人生の諸問題に本と計算機で闘う日記

    翌朝の卓に生魚が並んでいるのを目にして、パジャマ姿のまどかは顔をしかめた。青い皮がギラギラと光って目を射し、こんな気分の朝には吐き気を催す。椅子を引きながら、いかにも不機嫌そうに尋ねる。 「パパ、なにこれ」 「鯖だよ」 父親はキッチンで手を動かしながら答える。母親はというと、平然とコーヒーをすすりながら鯖をつついていて、無頓着だなとまどかは思う。 「うん……なんで朝から鯖なの」 イライラとテーブルに視線を落としながらそう呟くと、父親は手を止めてまどかに向き直った。 「それはこっちの台詞だよ。……昨日さやかちゃんが死んだよね?」 予期しない言葉にハッとして顔を上げると、父親が苦々しい顔でまどかを見つめていた。 「マミさんの時は目玉焼きなんて簡単に作れる料理があったからよかったんだけどね。最近の子は周りのことも考えずに青髪だなんて、いったい僕に朝から何を作れっていうんだ……鯖がなけりゃ朝から

    鯖まどか - 人生の諸問題に本と計算機で闘う日記
    todesking
    todesking 2011/02/18
  • ■ - 人生の諸問題に本と計算機で闘う日記

    お前はメインカルチャーだよ。だまってろ。

    ■ - 人生の諸問題に本と計算機で闘う日記
    todesking
    todesking 2010/12/09
  • ■ - 人生の諸問題に本と計算機で闘う日記

    だからもう個人は喋らなくていい

    ■ - 人生の諸問題に本と計算機で闘う日記
    todesking
    todesking 2010/11/08
    ここで一句
  • ■ - 人生の諸問題に本と計算機で闘う日記

    あるタクシー会社の社長が、自社の所有する車が環境に優しいことを証明するために、社員のための託児所をその排気で満たすことを公言した。社員もみなすすんで子供を差し出したというので、これが美談であるとして全国に知れ渡った。もちろん子供たちは全滅であった。

    ■ - 人生の諸問題に本と計算機で闘う日記
    todesking
    todesking 2010/08/30
  • 印刷紙 - 人生の諸問題に本と計算機で闘う日記

    5日目が始まった つまり4日間が終わった 今日の犠牲者を確認するため俺は河川敷に向かった そこで仲間と会えるはずになっていた 彼が携えた印刷紙には俺を含んだ参加者の名前が間隔をあけて並んでおり 俺の名前に丸は書かれていなかった つまり俺は今日も殺される側ではなかった 毎日殺されるべき人間の名前が発表され それ以外の人間でその人間を探し出し殺すのだった 14人ほどの参加者も日が経つにつれ減っているはずだった その日武田を見つけた こちらに気づいていないようだったので後ろから近づき 襲いかかった 顔を地面に押し付けこちらの顔を見られないようにして動きをうばった それから殺そうと思ったが殺し方など何も知らないのだった 武田はあちらを向きながら何か騒ぎ立てている 殺されまいとしているのか殺せといっているのか判別できないようなことを言っていた そのうちに武田は体を捻ってこちらを見た 顔を見られてしま

    印刷紙 - 人生の諸問題に本と計算機で闘う日記
  • アルジュノの災禍 - 人生の諸問題に本と計算機で闘う日記

    ある惑星(たぶんこれがアルジュノなのだろう)の赤い海を救うために派遣された宇宙船の一員(とはいっても3人しかいなかった)として、ある離れ業をもってその海の全てを地球の衛星軌道上に移動することによってとりあえずの危機を逃れた俺は、そのことに慢心していたため、その次の計画を誰にも話すことはせずにこっそりと実行して驚かせようと、こっそりと実行したその計画は軌道上にあるその海を地球に降らせるということ、残りの二人にそれを実行したことを伝えていると二人の顔がみるみる狼狽した表情になり、その様子を見るだけで俺は自分が何をしでかしてしまったのかを悟るあいだにも地球に赤い雨が降る。降る異惑星の海は地球の海と反応し、みるみる結晶化して、あっという間に海であった部分は水分を失い真っ白な不毛地帯となった。こうなってしまってはもう地球は終わりだということは明白であって、取り返しのつかないことをしてしまったショック

    アルジュノの災禍 - 人生の諸問題に本と計算機で闘う日記
    todesking
    todesking 2009/09/12
  • 1