(2012年6月11日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 過去を見るためには欧州に行き、未来を見るためにはカリフォルニアへ行く――。世間にはこんな言葉がある。首都ワシントンの人々は、この文句の後半が正しくなくなったことを願っている。 通算3期目を務めるジェリー・ブラウン・カリフォルニア州知事(1970年代半ばに初当選した時には同州史上最年少の知事、そして74歳の現在は同州史上最年長の知事となっている)は、この「黄金州」が南欧化するのを食い止めたいと思い、そのために必要だと考えた施策を推進しているからだ。 しかし、カリフォルニア州の政界では、解決策をぶち上げても、成功する保証は全くない。ブラウン氏は今、失敗を繰り返した過去の知事たちと同じ道を歩んでおり、同州経済の見通しが史上初めて長期にわたって悪化した状況に直面している。 アップルやフェイスブックの本社、そしてシリコンバレーという地球上で最
AS THIS newspaper went to press, Facebook was about to become a public company. It will be one of the biggest stockmarket flotations ever: the social-networking giant expects investors to value it at $100 billion or so. The news raises several questions, from “Is it worth that much?” to “What will it do next?” But the most intriguing question is what Facebook's flotation tells us about the state o
A third industrial revolutionAs manufacturing goes digital, it will change out of all recognition, says Paul Markillie. And some of the business of making things will return to rich countries OUTSIDE THE SPRAWLING Frankfurt Messe, home of innumerable German trade fairs, stands the “Hammering Man”, a 21-metre kinetic statue that steadily raises and lowers its arm to bash a piece of metal with a ham
翻訳担当の阿部です。 SNS世界最大手のフェイスブックが先月、米証券取引委員会に対して新規株式公開(IPO)を申請。上場後の時価総額が1000億ドルに達するかもしれないと注目されています。現在発売中の...翻訳担当の阿部です。 SNS世界最大手のフェイスブックが先月、米証券取引委員会に対して新規株式公開(IPO)を申請。上場後の時価総額が1000億ドルに達するかもしれないと注目されています。現在発売中のクーリエ・ジャポン4月号でも、この件に関連する記事を掲載しています(「フェイスブックの“陰”の支配者 ロシア人投資家ユーリ・ミルナーとは」)。 フェイスブックの創業者・CEOマーク・ザッカーバーグ(27)は、同社の株式の28.4%を保有しているので、仮に時価総額が1000億ドルになれば、保有株式の価値は284億ドルになります。また04年、創設初期のフェイスブックに50万ドルを出資したベン
TODAY is my last day at Goldman Sachs. After almost 12 years at the firm — first as a summer intern while at Stanford, then in New York for 10 years, and now in London — I believe I have worked here long enough to understand the trajectory of its culture, its people and its identity. And I can honestly say that the environment now is as toxic and destructive as I have ever seen it. To put the prob
CNN MoneyがFacebookの幹事獲得を巡って投資銀行間でフィーの値引き合戦になっていると伝えています。 通常、アメリカのIPOは調達金額の7%が引受手数料として差し引かれます。だから例えばIPOで1億ドルの新株を売った発行企業が実際に手にするのは9,300万ドルなのです。 この7%というスプレッドは投資銀行にとってたいへんオイシイ比率であり引受け案件をどれだけ獲得できるかがブローカレージのビジネスの採算性に大きく影響してきます。 逆に言えばIPOする企業や投資家にとって7%分だけ損するわけです。しかし実際には値決め価格でIPOを買った投資家がいきなり7%安い値段で取引開始になるというわけではなく(*)、企業のバランスシートに載るキャッシュが1億ドルではなく9,300万ドルになるだけなので、投資家からすると「目に見えない」ディスカウントということになるのです。 往々にして投資家がこ
(英エコノミスト誌 2011年12月3日号) 史上最大の地方政府の破綻は、地方財政にのしかかる重圧を示している。 米国の州政府と地方自治体の財政逼迫は、米国経済にとって「最大の脅威」となっている。総額で数千億ドルのデフォルト(債務不履行)が生じる可能性がある。これは3兆7000億ドル規模の米国地方債市場を揺るがしかねない規模だ――。 この厳しい警告は1年前に、銀行危機の到来も言い当てたメレデス・ホイットニーというアナリストが発したものだ。彼女はお騒がせ者として一蹴された。実際、2011年1~6月期に起きた地方政府のデフォルト件数は、2010年同期の半分だった。 ジェファーソン郡、ハリスバーグ市、セントラルフォールズ市、ボイシ郡・・・ 悲しいかな、ホイットニー氏の悲観論は今、もっと妥当に見える。アラバマ州で最も人口の多いジェファーソン郡は11月9日、42億ドルの債務を抱え、地方政府としては米
The United States Postal Service has long lived on the financial edge, but it has never been as close to the precipice as it is today: the agency is so low on cash that it will not be able to make a $5.5 billion payment due this month and may have to shut down entirely this winter unless Congress takes emergency action to stabilize its finances. “Our situation is extremely serious,” the postmaster
NEW YORK, August 18, 2011 Bank stability is an ever-more pressing concern for the worlds corporations and investors. It is within this context that Global Finance announces its 20th Annual Ranking of the World’s 50 Safest Banks. The sovereign debt crisis is still raging in Europe and renewed fears of contagion from southern European countries is affecting banking and market outlooks throughout Eur
(2011年8月12日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 米国の短期国債(TB)市場に資金が流れ込み続ける理由は何か? 8月5日の米国債の格下げや、3カ月物国債の利回りが現在わずか0.01%であるという事実を考えると、これは実に興味深い質問だ。 この点については、多くの説明がなされている。投資家が安全な避難先を求めている、経済成長について極度に恐れている、デフレを心配している、市場の勢いに乗じている――。あるいは、これら4つの説明がすべて当てはまるのかもしれない。 だが、投資家が注目すべきもう1つの要因がある。企業や資産運用会社が余剰「現金」をどうしているのか、という点だ。 資産運用会社や大手企業が抱える大量の「現金」 国際通貨基金(IMF)は先日、ニューヨーク連銀のエコノミスト、ゾルタン・ポツァー氏が書いた、この問題に関する画期的な論文を公表した。 この分析は、味気ない中央銀行の言葉で書
従わない場合、30%と高率の源泉税が課される。この分だと、外国金融機関をいたずらに米国離れへ追い込みかねない。規制の詳細が明らかとなるに及んで、米国内では「外国資本を遠ざけるこんな規制など、経済的自殺に等しい」などとする反対意見が出始めている。 邦銀関係者の間でも、膨大な実務を強いるものとしてFATCA(Foreign Account Tax Compliance Act)はつとにセミナーの主題となり、話題となっている。 その割に、昨今の本邦経済ジャーナリズムが受信解読能力をとみに落としている表れか、少なくともこの1年、邦字紙にめぼしい報道を見ない。 The Banker誌が本年5月1日号で報じたところによると、FATCAとは次のようなものである。簡便のため箇条書きにしてみよう。 (1) FATCA単体の立法化がなされたわけではない。本年3月、連邦議会上院が可決し大統領の署名を得て発効した
Three years after Sandberg joined Facebook, the company is profitable.Photograph by Michele Asselin In 2007, the founder of Facebook, Mark Zuckerberg, knew that he needed help. His social-network site was growing fast, but, at the age of twenty-three, he felt ill-equipped to run it. That December, he went to a Christmas party at the home of Dan Rosensweig, a Silicon Valley executive, and as he app
中国政府が都市部に保有していた住宅の大半を民間に開放すると1998年に決断するまで、大半の中国国民はマイホームを持つことなど夢にも思わなかった。 政府の統計によれば、今では都市部の持ち家率は89%に達している(ただ、この数字は怪しいと見る向きも多い)。 そして、中国の不動産は世界経済全体の状態にとって最も重要なセクターになっているとアナリストらは指摘している。 「不動産と住宅建設は(中国)本土全体の成長モデルの隅々に浸透している」。スイスの金融大手UBSのエコノミスト、ジョナサン・アンダーソン氏はこう話す。 コモディティー需要や中国の対外黒字を左右する不動産・住宅建設 「不動産と住宅建設は、コモディティー(商品)需要の最も重要な決定因子になっており、中国の対外黒字幅の変動にも非常に大きな影響を及ぼしている。さらに言えば、家計のバランスシートや貯蓄、投資を正確に理解するための重要なカギにもな
有事の際の安全地帯と長らく見なされていた米ドルだが、ここにきて避難所としての魅力を失いつつあるのかもしれない。 中東の大混乱を受けた原油価格の高騰、株価の下落、そして市場のボラティリティーの高まりを目の当たりにした投資家は不安感を強めている。リスク回避の動きが強まる時には、資金がドルに逃避する光景が見られるのが普通だ。 ところが今回は、伝統的な避難先であるスイスフランと日本円が上昇する一方で、ドルは安くなっている。 「ドルの避難所としての地位が失われてしまったようだ」。スタンダード銀行のスティーブ・バロー氏はこう語る。「我々のようにドルに対して長期的に弱気な者から見ても、これは心配になる状況だ」 弱気筋さえもが心配するドル安 ドルがアンダーパフォームしている最大の理由は、原油価格上昇の影響に対する懸念だ、とアナリストたちは指摘する。 ドルは対スイスフランで史上最安値をつけ、対日本円ではここ
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