宮崎県延岡市の私立中で昨年5月、部活動中に当時2年の男子生徒(15)の頭に砲丸が当たって後遺症を負う事故があり、業務上過失傷害容疑で書類送検された当時の校長らを不起訴(起訴猶予)処分としていた宮崎地検延岡支部が20日、異例の再捜査方針を決めた。書類送検時に両親が厳罰を求めたのに、支部は「寛大な処分を希望している」と誤認したうえ、母親が今月13日に問い合わせるまで約5カ月間、処分結果を伝えるのを怠っていた。 両親によると男子生徒は昨年5月19日、同中グラウンドで陸上部の練習中、他の生徒が投げた砲丸が頭部に当たり意識不明のまま救急搬送された。約3週間後に通学できるまで回復したが、現在も後遺症に苦しんでいる。