年度が替わり、多くの社員が仲間入りしました。IT(情報技術)部門にも新人が配属され、事業部側にいる私の座席を訪ね、元気な挨拶をしてくれました。 まるでパリッと糊(のり)の利いた白シャツのような彼ら彼女らを見ていると、活躍を心より願うとともに、将来どのような苦難に直面し、どう乗り越えていけるのかというお節介な想像をしてしまいます。 学んだ知識を使うには工夫が必要 三菱商事の制度で、IT部門の新人にはこれから数カ月にわたるIT研修が待っています。研修を通じて若い頭脳は多くの知識を吸収するわけですが、それが実務の現場でそのまま生きないことも同時に知るに至るでしょう。IT部門は専門性を売りとしたプロ集団ですが、学んだ知識を使うにはいささかの注意と工夫が必要です。能力があっても、それをうまく生かせないと失敗してしまうからです。 今回はその社内力学を考察するにあたり、安土桃山時代の著名な知将、石田三成
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