ロシアでは、あちこちの都市でヨーロッパ、中国、日本の庭園を訪れることができる。しかし、最も多くの「外国風」庭園を散策できる場所といえば、やはりサンクトペテルブルクである。そしてそれは偶然ではない。 ロシアで、現代の認識での景観デザインの流行をもたらしたのはピョートル1世である。それまでロシアの庭といえば、ほとんどの場合、実質的な意味を持つもので(コローメンスコエ公園に今もあるような収穫を行うための庭)が、散策をする庭園というものはなかったのである。 大帝はヨーロッパから散策のための庭園というアイデアを取り入れただけでなく、それを実現する専門家を連れ帰った。大規模な英国風、フランス風の庭園は当初、サンクトペテルブルクに造られ、その後、他の都市にも広がった。では、ロシアのどこに行けばそれらの庭を見ることができるのだろうか? 1- 英国庭園、ガッチナ、レニングラード州 ペテルブルクから40キロほ
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