新規事業の創出やビジネスモデルの刷新にITを駆使するデジタル変革と、多様で柔軟な働き方を目指すワークスタイル変革──。2つの大きな変革に挑むユーザー企業がITベンダーに望むのは、攻めのIT活用に向けて共に進む「伴走者」の役割だ。QCD(品質・コスト・納期)を愚直に守るだけでは期待に応えられない。IT製品とサービスを提供するベンダーへの評価を調べた「顧客満足度調査」から、デジタル時代に信頼できるベンダーの条件を探る。 調査対象は全国1万1621の企業または団体・組織の情報システム部門。新興市場を含む全国の証券取引所に上場している企業と年間売上高200億円以上の未上場企業、および官公庁(中央省庁)と村を除く地方自治体(都道府県、市、区、町)に対し、情報システム部門担当者あてにアンケートを郵送した。 調査期間は2017年5月8日から6月12日までで、1346件の有効回答を得た(有効回答率は11.