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ブックマーク / monado.hateblo.jp (4)

  • 伊藤計劃「ハーモニー」 - モナドの方へ

    生体情報のすべてが管理された社会でおこる事件と、巨大なパラダイムシフトの物語。 一読、問いとしては最高に面白い、しかしストーリー&オチはやや不満であった。 まず読んでいて気になったのがetmlで、この記法が気になって気になってなかなか読み進めなかったほどだ。たとえば <list:items> <l:文章1> <l:文章2> </list>というような表記があるんだけど、これじゃ文章の部分が修飾できないよ!と出てくるたびにつっこみを入れてしまった。 またその使い方にも気になるところがあって、たとえば <list:company> <c:セキュリティー・アーツ社> <c:ハードシールド社> <c:ユージーン&クルップス社> <c:エトセトラ、エトセトラ> </list>わーエトセトラは会社名じゃないから!セマンティックが!セマンティックが!自分落ち着け!とこんな調子で読書していたのでなかなか進

    伊藤計劃「ハーモニー」 - モナドの方へ
  • 「ユリイカ 増刊号 総特集=初音ミク」 - モナドの方へ

    ソワカちゃん特集ということでダッシュして買ってきましたよ! あれ?誰だろ、この表紙のソワカちゃんみたいなの…… とまあ冗談はともかくとして、この初音ミク特集、非常に面白い。まず執筆陣の意見を総合すると、初音ミクは存在しないということだ。 ミクの実体があるとすればそれは声優を担当している藤田咲であるはずなのだが、藤田咲への言及というのが異常に少ない。白田秀彰だけが何度も使っているが、これも権利の話として出てくるだけであり、声という実体としての言及ではない。この記述を抜いてしまえば、10数回くらいしか藤田咲の文字はでてこないだろう。 円城塔の言葉を借りるならば、初音ミクとは「金属製の箱に囲まれた小さな空気の固まり」なのである。 公式設定も少なく、人それぞれが自分の想いを乗せられる巫女のような存在である。ネタとしても同じことがいえて、現代的な問題を語ってゆくには絶好の素材であると言えるだろう。だ

    「ユリイカ 増刊号 総特集=初音ミク」 - モナドの方へ
  • 文学フリマ - モナドの方へ

    日曜日に行われた文学フリマに行ってきました。twitterで知り合った人で出店/参加するが多かったというのもあり、またゼロアカにちょっとウォッチ的な興味があったということが主な理由です。 ゼロアカの目的自体にはほとんど興味はないんだけど、この企画の副産物として得られるかもしれない批評の広がりみたいなのには期待していて、そういう側面を自らの目で確かめておきたいというところもありました。 突撃インタビュー! ゼロアカと言えば動画やustreamなんだけれども、門下生はおろか筑波批評社のメンバーも両手がふさがっている状態。これは一肌脱ごうと勝手にustreamを開始し、リアルタイムでインタビューなんかをしたりしていました。事前に宣伝したわけではないので、あまり集客できなかったというのがちょいと残念。 そんなこんなで、twitterなどで見知っていた参加者にインタビューをしながらも、隙をうかがって

    文学フリマ - モナドの方へ
    tokada
    tokada 2008/11/12
    EeePCとEモバで突撃しているmonado氏を見て、これはコアな東スレ住人だろうかとか最初思った
  • 池上高志「動きが生命をつくる」 - モナドの方へ

    池上高志を知ったのは茂木健一郎による芸大授業のmp3だった。複雑系の専門家でありながらアートにも造形が深くて、ただの学者ではない、一筋縄ではいかない印象を持っていた。 主著があったら読みたいなと思っていたんだけれども、ついに単著が出たということで手に取った次第。 自律したシステムをいかにして構成してゆくかをテーマにしていて、その手探りをしている感じが、非常によく現れている。 計算能力の向上によりコンピュータシミュレーションの精度は飛躍的に向上した。そのなかでカオスや複雑系のシミュレートが盛んに研究されている。そんな背景を確認しながら、人工生命の基礎とも言えるライフゲームについて語っている。また機械的なミニマムモデルを発展させていって生命へと近づけようとするブライデンベルグの研究を紹介し、そこから生命とは何かを探ってゆく。 このあたりは、さながらマーヴィン・ミンスキーの「心の社会」を思わせる

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