2011年9月11日、この日がアメリカ国民にとって何を意味する日か気付いた日本人が、一体何人いるだろうか? ここに同日直後の週末に撮った1枚の写真がある。警官と観光客が仲良く写った集合写真。この写真を見て、皆さんは何を読み取るだろう? この写真が撮られる10年前の01年9月11日、あの衝撃的なアメリカ同時多発テロが発生した。パールハーバー以来、いや初めてのアメリカ本土攻撃ともいえる経験をしたアメリカ人は、「自分の住んでいる場所が戦地に変わる恐怖」を味わい、日々の生活でもテロの恐怖に怯えることとなった。 その閉塞感は、平和ボケした日本人には伝わりにくいかもしれない。しかし、このテロが知らしめたのは、航空機の安全だけの問題ではなかったのだ。毎朝の通勤電車も、セキュリティ万全と信じていた高層ビルに入ったオフィスも、週末の買物でにぎわうショッピングセンターも、日常生活すべての公共的な場所が絶対的に
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