新型コロナウイルスの治療薬として国の承認を受けるための臨床試験が進められている「アビガン」の増産に向けて、日本の化学メーカーがアビガンの原料となる有機化合物の生産を再開し、製薬会社に供給すると発表しました。 「アビガン」は、富士フイルム富山化学が開発した新型インフルエンザの治療薬で、新型コロナウイルスの治療薬として国の承認を受けるため、現在、臨床試験が進められています。 このアビガンの原料となる有機化合物「マロン酸ジエチル」について、東京に本社がある化学メーカーのデンカが来月から生産し、富士フイルム富山化学に供給すると発表しました。 デンカは「マロン酸ジエチル」を製造する国内でただ一つのメーカーですが、2017年4月に生産設備を休止していました。 会社によりますと、アビガンの国内での一貫した供給体制を作るため国産の原料を使いたいという国の要請を受けて設備を再稼働し、生産を再開することにした
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