40年前、当時のレーガン米大統領とボルカー連邦準備制度理事会(FRB)議長は、同国経済の徹底的な再構築を主導した。経済の力の中心は政府から市場、労働者から資本家に移り、平等ではなく効率性、需要ではなく供給の促進に重点が置かれた。 金融政策が経済運営とインフレ抑制の主役になる一方で、財政政策の役割は後退し、その状況がこれまで続いてきた。しかし、バイデン大統領とパウエルFRB議長が今やろうとしているのは、正反対の方向への経済再構築だ。 Yesterday's Problem -- and Today's Since the 1980s, inflation has been subdued while inequality has soared 米国が新型コロナウイルス禍からの回復を図るに当たり、バイデン大統領は経済における財政支出と税制の役割に再び重点を置きつつある。3月に成立した経済対策に