「現在いる医師や看護師の数から考えて、限界まで患者を受け入れている。もう余力はない」。大阪府内で民間病院を経営する加納繁照・日本医療法人協会会長は明かす。変異ウイルスの流行で、4月に入り30歳代~40歳代でも症状が重くなる人が出ているといい、加納会長の病院では第3波に見舞われた今年1月時点よりも4床増やして23床を用意。医師・看護師が30~40人体制で対応している。 大阪府内では、今月4日時点の入院患者は2051人。これに対し、受け入れ先が決まらないなどの理由で「調整中」は約3300人、宿泊療養者は約1800人、自宅療養は約1万3000人に上り、入院率は10%前後が続いている。府内での感染拡大は収束しておらず、改善のめどは立っていない。