日本海に浮かぶ島根県隠岐(おき)諸島の沿岸には、流木や漁具、プラスチック類など大量の海岸漂着物が押し寄せる。日本はもちろん、中国、韓国などのゴミの中に、北朝鮮からの漂着物も交じる。北朝鮮は新型コロナウイルス対策で2020年初めから国境封鎖を行い、事実上の鎖国状態。交易が止まった経済難で、食料や生活必需品が不足していると伝えられる。その困窮は、隠岐にたどり着いたペットボトル類からも、おぼろげながら推測できた。 北朝鮮から漂着したペットボトルなど。記された日付は数年前から1年ほど前まで幅広い=島根県隠岐の島町激減したペットボトル8月上旬、隠岐諸島最大の島、島後(どうご)(隠岐の島町)。島の北西部には、ゴツゴツとした石の海岸が広がっている。流木や漁具などの漂着物が数キロにわたって山積しており、歩くのも困難だ。 「あ、ありました。これは北朝鮮のペットボトルですよ」 この島に住む50代の男性が、声を
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