「中国のロボット掃除機の進化がものすごい」――。こんな話を、2018年春のある日、取材先から聞いた。自動運転車に使われる「LiDAR(Light Detection and Ranging)」や「SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)」といった最新技術を搭載した最先端のロボット掃除機が中国で発売され、2017年半ばごろから急速に売れ始めているというのだ。 驚いたのは、その価格である。この取材先の話によると、3万円程度で、LiDARとSLAMを搭載した最先端のロボット掃除機が中国では売られているという。手頃な価格を実現したことで、売れ行きに火が付いたようだ(図1)。 LiDARとは、レーザー光を使ったセンサー技術の1つである。ロボット掃除機から360度全方向に向けてレーザー光を照射する。このレーザー光は、例えば部屋の壁に当たって跳ね返ってくる。
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