(承前) 入來篤史「霊長類の知性進化の神経生物学」 道具を手や目の延長として知覚するという現象を通じて,それが脳神経的にどう観測されるか,そしてそれから何が言えるかという内容だった. 私はこの分野は詳しくないので一部の議論は理解しかねたが,脳のニューロンネットワークの伸展,遺伝子発現,fMRIなどで様々な計測を行うと,道具(熊手やカメラ)を使ったトレーニングに際してサルの脳で生じる構造変化がきちんと観測できるということのようだ. そしてそれはどのような主体がどのような客体に対して何をしたかという問題に整理できる.これは文法的なSVOと考えることができる.(またenact, icon, symbolという3段階モデルも提示されていたが,ここはよく理解できなかった) 特に興味深いのは頭頂部にあるミラーニューロンの発火パターンで,様々な文法構造に対して様々なパターンが観察できる.(余談として入來
![VCASI公開研究会「言語の起源と進化について」 その2 - shorebird 進化心理学中心の書評など](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/44212919b8e0542682d56ec06e309edc3c8629b3/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Fs%2Fshorebird%2F20101003%2F20101003104801.jpg)