粗野で無教養、差別意識を隠そうともしない南部の白人男性たち――そんなイメージで語られがちな共和党候補ドナルド・トランプ(70)の支持層だが、世界中の英知が集うハーバード大学にも、隠れた支持者たちはいる。昨年の夏から1年間、同大学のロースクール(法科大学院)に留学していた山口真由氏が、“隠れトランプ旋風”の実状を明かす。 *** さて、ここまでハーバードにおけるトランプ支持者の“思惑”に触れてきた。だが、トランプを支持していたのは彼らのような熱心な共和党支持者や、キリスト教徒だけなのだろうか。 私は思い出していた。ハーバード・ロースクールの友人であるケヴィンが、 「ヒラリーは信用できない。トランプの方がまだ信用できるよ」 と、酔った勢いで呟いていたことを。 「表現の自由」について学ぶクラスで、リベラルな教授は言う。 「共和党の指名争いは、歴史上稀に見る恥ずべき状態になっている」
東京の桜が満開を迎える頃、日本で最も有名な“夜の顔”が静かに姿を消す。だが、12年もの長きに亘り、“庶民の代弁者”として熱弁を振るってきた古舘伊知郎キャスター(61)である。世間という碁盤を挟んで対峙した碁仇の退場を惜しみつつ、ひとつの疑問が湧き上がった。あんなに荒稼ぎしながら、どうして庶民の気持ちがわかったの? *** 今月末をもって『報道ステーション』を降板する古舘キャスターはここ数年、以前にも増して激しく持論を唱えるようになった。 昨年1月に放映された堀江貴文氏とのやり取りでは、 〈たった1%の世界の富裕層が、世界中の富の半分を占めるようになる。行き過ぎじゃないですか、グローバリズムって〉〈富が集中してるなって、所得の再分配をしなきゃいけないなって、マジメに思うもの!〉 また、その翌月には『21世紀の資本』で知られるフランスの経済学者、トマ・ピケティ氏と対談し、 〈富裕
ジャーナリスト・池上彰氏が朝日新聞に対し、連載「新聞ななめ読み」の中止を申し入れたことが明らかになった。朝日関係者が明かす。 「月に一度の連載『新聞ななめ読み』は、池上氏が一つのニュースについて各紙を読み比べ、その内容を自由に論評するもの。8月末の予定稿では、慰安婦報道検証を取り上げており、『朝日は謝罪すべきだ』という記述があった。朝日幹部が『これでは掲載できない』と通告したところ、池上氏から『では連載を打ち切ってください』と申し出があり、その予定稿はボツになったのです。これまでも同連載は、『朝日の記事は分かりにくい』、『天声人語は時事ネタへの反応が鈍い』などの批評を掲載しており、今回の反応は異常ですね」 池上氏本人に確認したところ、事実関係を認めた。 「連載を打ち切らせて下さいと申し出たのは事実です。掲載を拒否されたので、これまで何を書いてもいいと言われていた信頼関係が崩れたと感じ
年末恒例のNHK紅白歌合戦。2004年に初めて40%(第2部)を下回って以降は、視聴率40%台をキープできるかが焦点となってきた。昨年は42.5%を記録したが、今年はドラマ『半沢直樹』(TBS系)の42.2%を抑えて年間1位の視聴率をとれるかにも注目が集まっている 今年の紅白はE-girls、泉谷しげる、NMB48、サカナクション、Sexy Zone、クリス・ハートら9組が初出場。そのほかの歌手をみても、大物アーティストや『あまちゃん』関連の出演も発表されなかった。音楽評論家の富沢一誠氏はこう言う。 「『半沢直樹』を上回る視聴率をとれるかは微妙なところでしょう。唯一の見どころは北島三郎の紅白引退ぐらいですね。泉谷しげるにしても、それほどの注目度はない今さら『春夏秋冬』を歌っても新鮮味がない。今年、昭和の名曲を集めたカバーアルバムを出していますが、アルバムで一緒に歌っている大竹しのぶ(『
東浩紀、福島第一原発観光地化計画「“クールジャパン”ではなく“クールフクシマ”を!」 週プレNEWS 11月18日(月)12時0分配信 昨夏、「福島の原発周辺を観光地化する」という、ある意味で“不謹慎”極まりない計画をブチ上げ、賛否両論の渦を巻き起こした、批評家の東浩紀(あずま・ひろき)。 【画像】「ふくしまゲートヴィレッジ」の模型・図 あれから約1年、東は膨大な取材と多分野の知識人との協働を経て、その名も『福島第一原発観光地化計画』なる本を上梓する。そこに込められた、“危険すぎる思想”に迫る! ■不幸な出来事が文化を輝かせる 90年代より思想界の第一線に立ち、現在は自ら立ち上げた出版社「ゲンロン」を経営しながら、作家活動も行なっている東浩紀。そんな彼が、「福島第一原発観光地化計画」(以下、観光地化計画)というアイデアを得たきっかけは、1986年に原発事故を起こした旧ソ連(現ウクライナ
ゲームに1日8時間、無断欠勤も 「ネット・スマホ依存」の大人たち〈週刊朝日〉 dot. 10月28日(月)11時45分配信 中学・高校生のネット・スマホ依存は社会問題化しているが、いまや大人も蝕(むしば)んでいる。依存の対象となるコンテンツはさまざまだが、学生や社会人の独身男性で目立つのが、「オンラインゲーム依存」だ。ネット依存の予防に取り組む民間団体「エンジェルズアイズ」の遠藤美季代表は「オンラインゲームの世界で恋人を作り、現実社会での恋愛や結婚に興味を示さなくなる人も少なくない。深刻なケースになると、部屋から出られなくなってしまう」と話す。 都内在住の会社員Aさん(39)は今年1月にオンラインゲームの世界にハマり、いまでは1日に平均8時間をゲームに費やすという。 「初めは2、3日に1回、数時間のプレーで満足していました。それがいまでは仕事と寝るとき以外のすべての時間をゲームに使うよ
散歩中に誘拐され、見知らぬ村に連れてこられた女性。(林 典子/National Geographic) 女性を連れ去り、強引に結婚させる「誘拐婚」。中央アジアの国、キルギスで続く驚きの慣習を、日本人の女性ジャーナリストが4カ月かけて取材した。 【関連写真】「誘拐婚は伝統」はウソ? 涙の花嫁たち 「お願いだから車を止めて! ドライブに誘い出しておいて、私を誘拐するなんて。嘘をついたのね、最低な男!」 女性が誘拐されたことに気づいたのは、キルギス中部の都市ナルインの外れにある大峡谷に差しかかったときだった。迎えに来た男の車に乗り込んでから、20分が経過していた。 車の速度がどんどん上がる。日はすでに沈んでいた。北西へしばらく走り、見えてきたのは、標高2000メートルの果てしない放牧地。ときどきすれ違う羊飼いは、こちらの状況など知る由もないだろう。「元いたところに帰して!」と彼女が叫んだ。
「誰にも言っていませんが、余命は1年もないでしょう」と自らの余命を語るのは、神戸市「新須磨リハビリテーション病院」院長の神代尚芳医師(67)。これまで約200人のがん患者を看取ってきたという神代医師。そんな彼が今、末期の肺がんに侵されているという。 がんが見つかったのは、昨年5月のこと。手術は、親友の医師により7月に行われた。だが現在、神代医師は抗癌剤や放射線治療などの治療を行なっていないという。「『大細胞型』のがんは抗がん剤が効きにくく、放射線治療も効果がないんです。だから、もう対応のしようがない。飲んでいるのも胃腸薬ぐらいです。もちろん、自分がこれまで患者に言ってきたことと違うことをするわけにはいかないという思いもあります」 これまで彼は患者への治療を必要最小限にとどめてきた。それは延命ではなく“自分らしい人生”を送ることに重点を置いた治療だった。神代医師によると、今の医療はやるべ
■秘密と相続 GmailやFacebookなどで、自分のプライベートなデータをネット企業に預けている人は多いだろう。セキュリティに気をつけていれば、際どい内容が含まれていても、その中身が外に漏れることはない。ただ、本人が死んでしまったら、そのデータはどうなるのだろうか。 言うまでもないが、通信の秘密は国民に認められた権利であり、憲法や電気通信事業法で保障されている。政府はもちろん、インターネットサービスプロバイダなどの電気通信事業者、さらに一般人も人の電子メールを勝手に見てはいけないことになっている。犯罪捜査で捜査機関がプロバイダに情報開示を迫ることはあるが、それも無制限ではない。インターネット上の法律問題に詳しい落合洋司弁護士は、次のように解説する。 「プロバイダが警察から捜査関係事項照会を受けて、ユーザーの名前や住所などの登録情報を本人の同意なく提供するケースはあります。ただ、メ
父が突然亡くなりました。わたしは喪主として葬儀を取り仕切らなくてはならず、その日から次から次へと降りかかってくる出来事に右往左往することになりました。これはわたしが実際に体験した、戒名を自分でつけて、父を送り出すまでの記録です。 (ライター・朝山実) 「わたしの父です! 言われるまでもない!」 思わず声を荒らげてしまったのは、長年、檀家をつとめてきた寺の住職の「おまえさん、亡くなったのが誰かわかっているのか」という、まるで恫喝するかのような口調に対してだった。 訃報の電話がかかってきたのは、3月のある日の朝。いつものように原稿仕事をしていたときのことだ。 父が入居していた老人介護施設は関西にあり、わたしが暮らす横浜からだと、すぐに家を出ても6時間はかかる。 いつものクセで、本をカバンに入れようとして迷った。選んだのは『葬式は、要らない』『戒名は、自分で決める』の2冊の新書だった。
取材を拒否し続ける本社 ワタミ本社は本誌の取材を拒否し続け、今回の事故に関する説明を完全に放棄している。同社広報部は一〇月一三日に、「一〇月一日に『世田谷区からの行政処分について』と題した文書を発表しており、それ以上は一切答えられない」と主張した。同文書はワタミフードサービスの情報欄には掲載されておらず、検索しなければ閲覧することができない。同文書では発症者への「お詫び」が述べられているが、事故の詳細については一切触れられていない。しかし、同社広報は「お答えできない理由もお答えできない」と言う。改めて本社、桑原豊社長、渡邉会長に対して取材を申し込んだが、後日本社から取材には一切答えられない旨と、このことは社長、会長両名が認識していることを伝える文書が送られてきた。 ノロウイルス事故を連発しているワタミグループは、外食産業における非正規化・合理化の最先端を突っ走ってきた企業だ。現在ワタミ
総務や経理まで中国へ業務移転 日本からホワイトカラーの仕事が消えていく ダイヤモンド・オンライン10月24日(金) 10時31分配信 / 経済 - 経済総合 「こんな簡単な名簿の入力、中国人に負けるわけないじゃな〜い!」 これは、人気ドラマ「OLにっぽん」(日本テレビ系列/毎週水曜日放送)のなかで、主人公のベテランOL・島子(出演/観月ありさ)が、中国人研修生の女の子と日本語のパソコン入力でスピードを競い合う場面で口にしたセリフだ。 ところが勝負の結果は、自信満々の島子が完敗。総務部員はリストラの対象となり、日本人ホワイトカラーの仕事の一部が中国に移管されることに――。 こんなショッキングな話は、ドラマの中だけの話ではない。今や生産現場だけでなく、人事、総務、経理などのホワイトカラーの仕事を中国にアウトソーシングする日本企業が急増しており、2500社にも上っているのだ。 アウトソー
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