ブックマーク / sakstyle.hatenadiary.jp (29)

  • 科学基礎論学会シンポジウム「宇宙科学の哲学の可能性――宇宙探査の意義と課題を中心に」 - logical cypher scape2

    6/16・17に千葉大で行われた科学基礎論学会のうち、16日のシンポジウムに参加してきた。 近年、宇宙科学・探査についての人文社会科学的アプローチが増えてきている。 全然フォローしきれているわけではないが、これまでこのブログで扱ったものとしては、以下がある。 「宇宙倫理学研究会: 宇宙倫理学の現状と展望」 - logical cypher scape 稲葉振一郎『宇宙倫理学入門』 - logical cypher scape 『現代思想2017年7月号 特集=宇宙のフロンティア』 - logical cypher scape 宇宙倫理学に先行して、宇宙人類学関係の著作が出ているのだが、そちらは読めてない。 また、このブログでは取り上げていないが、昨年12月に、「将来の宇宙探査・開発・利用がもつ倫理的・法的・社会的含意に関する研究調査報告書」が発行されている。 呉羽真「宇宙探査と科学の価値」

    科学基礎論学会シンポジウム「宇宙科学の哲学の可能性――宇宙探査の意義と課題を中心に」 - logical cypher scape2
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    tokyocat 2020/06/26
  • 倉谷滋『進化する形 進化発生学入門』 - logical cypher scape2

    あ、これ、サブタイトル「入門」だったんだ。入門ではない、おそらく。 新書とは思えない密度で内容が詰まっているである。 筆者自らあとがきで倉谷滋『形態学 形づくりにみる動物進化のシナリオ』 - logical cypher scape2の続編だと述べている。 このでは後半において、ボディプラン(動物門)が如何にして進化してきたのか、についての筆者の仮説が展開されている。 決して分かりやすいではない。 それはこのがゲーテから形態学史を紐解く、ともすると衒学的とみられかねないようなだからか、あるいは、まだ仮説段階の考えを検討しながら書かれているだからか そういった面によって読みにくくなっている可能性は否定しないが、そもそも、扱おうとしている現象自体がそう簡単に掴ませてくれないようなものだからだろう。 すぱっと分かりやすく示してくれるではないが、それは、説明しようとしている現象が、す

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    tokyocat 2019/06/21
    《量子レベルの偶然ではなく、麻雀レベルの偶然》
  • スティーブン・ミズン『心の先史時代』 - logical cypher scape2

    スティーヴン・ミズン『歌うネアンデルタール』 - logical cypher scapeの著者による、認知考古学の観点から人類の心の進化について論じた書のポイントとなる概念は「認知的流動性」であり、これは『歌うネアンデルタール』でも出てきたものだが、そちらではあまり詳しい解説はされていなかったのと、芸術や宗教の起源についても関わるということだったので、読んでみることにした。 ちなみに、『歌うネアンデルタール』は2006年、書は1998年(原著は2005年と1996年)の著作。今からすると、古くなってしまった部分もあるが、ストーリーとしては面白い。 もうひとつ、ちなみに、著者の名前である「ミズン」だが、実際の発音は「マイズン」らしい。 認知考古学とは一体何なのか、ということで、ちょっと検索していた時に以下の記事を見つけた http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/c

    スティーブン・ミズン『心の先史時代』 - logical cypher scape2
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    tokyocat 2014/12/19
    《まず、汎用に使われる「一般的知能」》《次に、特化された知能として、「技術的知能」「博物的知能」「社会的知能」と「言語知能」が成立》《これらの知能のあいだにつながり=「認知的流動性」が生まれる。》
  • 『インターステラ−』 - logical cypher scape2

    クリストファー・ノーランの宇宙SF映画 今、自分のブログ見返してみて気付いたけど、なんだかんだいって、ノーランそこそこ見ている 『メメント』、『プレステージ』、『ダークナイト』、『インセプション』 これらの感想を見てると、見終わった後に結構興奮しているのが伝わってくるなあw これらの作品と比べてみると、『インターステラー』については、そこまで見終わった後の興奮はないといえる。 しかし、決してつまらない作品ではなくて、十分面白い作品であったとは思う。 3時間近い長さがあるわけだけど、その長さを感じさせない作品だった。 オクラって英語だったのか!(お約束) 直方体かわいいよ直方体 予告編にもちらちら出てくる直方体ロボット、実は3体いて、それぞれTARS、CASE、KIPPという。声や喋り方はちょっとHAL9000っぽいが、TARSは海兵隊ジョークを飛ばすユーモアの持ち主で、CASEは寡黙ながら

    『インターステラ−』 - logical cypher scape2
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    tokyocat 2014/12/03
  • 鈴木健『なめらかな社会とその敵』 - logical cypher scape2

    鈴木健がいよいよPICSYについて単著を出したということで、結構楽しみにしていたのだけど 実際読む段になってみて、なんだかあまりはまれなかった。 元々、鈴木健については06年のisedで知ってたんだけど、それから7年たって自分の方がこういうものへの興味関心が薄れたのかもしれない、と思った。 isedでは白田秀彰が鈴木健のことを「宗教家」と称していたけど、まあ何となくそういう感じも受けないこともない感じだったけど、どっちかというとむしろSFっぽい感じだったかなー 胃の集合知とかいう話していて、分人民主主義で腸内細菌についても考えていたり、自然現象そのもの計算素子として使えるみたいな話とか、なんかポストヒューマンSFっぽい。 PICSYとか分人民主主義とか、補完的に、部分的に使われるのなら使える場所もあるかなという気もしたし、これっていいかもっていうアイデアもあったけど、近代の代替として全面化

    鈴木健『なめらかな社会とその敵』 - logical cypher scape2
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    tokyocat 2013/05/31
  • 田中久美子『記号と再帰』 - logical cypher scape2

    サブタイトルに「記号論の形式・プログラムの必然」とある通り、記号論とプログラム言語について書かれたである。 だが、自分には、記号論とプログラム言語の両方の知識が足りないために、かなり不十分な理解で終了してしまった。 ただ、読んでいてずっと隔掻痒な感じがしつづけた。間違ってはいないのだけど、何かがまだ足りないようなそんな感じ。 タイトルにあるとおり、これは記号と再帰の話なのだけれど、議論の前提とかが色々と気になってしまって、結局再帰とは一体何なのか、ということまでは自分の脳がついていかなかった。とりあえず、再帰が大事、という話っぽい。 記号論として、ソシュールの二元論とパースの三元論が代表として提示されている。 まず議論としては、そもそも記号論とかいいながら、この2つの論がバラバラなままになっているのはおかしい。おのおのの対応関係とか明らかにしたほうがいいんじゃないの、という問題提起がな

    田中久美子『記号と再帰』 - logical cypher scape2
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    tokyocat 2012/07/15
  • 青山拓央『分析哲学講義』 - logical cypher scape2

    ちくま新書から出た分析哲学の入門書。 分析哲学の入門書というと、先日、講談社選書メチエから、八木沢敬『分析哲学入門』というも出ているが、この両者はある意味ではよく似ているし、ある意味では結構違う。 どちらも分析哲学とは何かというところから始め、言語哲学について説明したあと、クリプキを挟んで、心の哲学と形而上学へと至るという構成になっている。 新書と選書という違いはあるが、どちらも大体同じページ数であり、コンパクトながらもぎゅっと詰め込まれている。どちらも入門書として丁寧に書かれていると思う。 両者の共通点として、入門書としては珍しく、筆者の自説が展開されているところもあるだろう。青山におけるそれは後述するが、八木沢では例えば様相実在論の主張などがそれにあたる。 この両者の違いはいくつかあるが、まずは文体の違いが大きいだろう。 心の哲学における機能主義について説明しているところから引用

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    tokyocat 2012/02/18
  • 山内志朗『普遍論争』 - logical cypher scape2

    中世哲学のトピックの一つである普遍論争について、従来的な図式を壊して解説するもので、語り口は平易なのに難解な。 難解なのは、中世哲学独特の単語や言い回しのせいだが、テクストを引用した後、ちゃんと噛み砕いてくれているので、見慣れない単語に目をくらませずにいけば、一応読める。とりあえず、難しいなーということは分かるw あと、中世哲学って時代がとても長いことに読んでいる最中に気がついた。11世紀から15世紀くらいまである。当然色んな人が出てくるが、ほとんど名前も知らない。知っていても、それこそ名前を聞いたことあるレベル。そういうあたりも、中世哲学のとっつきにくさにはなっている。 ただ、こののすごいところは、後ろに人名小辞典というのがついていて、それがなんとのおよそ3分の1を占めていることで、これを参照すればいいのかもしれない*1。 さて、普遍論争というと、普遍をめぐって、唯名論と実在論と概

    山内志朗『普遍論争』 - logical cypher scape2
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    tokyocat 2011/01/14
  • ウィトゲンシュタイン『青色本』 - logical cypher scape2

    文フリよりもさらに2週間くらい前に読み終わっていたのだが、なかなか書く時間がなかった。 帯に「もっとも読みやすいウィトゲンシュタイン」とあり、実際そうかもなあと思う。 といっても自分は、ウィトゲンシュタインの『論考』と『探求』の一部を読んだに過ぎないのだけれど、そもそもあの2作は一人で読める気が全くしない。誰か専門家の助けを借りないと分からなすぎる。 ウィトゲンシュタインはこう考えた-哲学的思考の全軌跡1912~1951 (講談社現代新書)に書いてあるけれど、『論考』と『探求』は彼のノートの中から抽出されたエッセンスだけが書かれていて、そこに至るプロセスは省かれている。なので、読みにくいのだと思う(普通に僕たちが読むの書かれ方と違いすぎる)。 それに対して、青色は講義の記録であり、口述筆記であることもあって、プロセスが圧縮されずに残っている。で、この中にはところどころ、「なんか『探求』

    ウィトゲンシュタイン『青色本』 - logical cypher scape2
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    tokyocat 2010/12/11
    《哲学を治療していく》
  • ジェラルド・M・エーデルマン『脳は空より広いか』 - logical cypher scape2

    脳神経科学者エーデルマンによる、「意識」についての研究の一般向け啓蒙書。 基的には、全くその通りだよなあと思いつつ読んだけれども、うむむまだよくわからんなーという部分もあった。 とりあえず、まずはの内容をざっと紹介。 意識について エーデルマンは意識の特徴として、主観的であること、統合されていながら、かつ変化していくことなどを挙げている。 特に重視しているのが、統合されながら変化していくということである。 意識は、様々な要素が合わさって単一のシーンとして構成されている。目に見えている様々な感覚やら感情やら何やら。そしてその中から要素だけを取り出そうとするのはほとんど不可能(例えば、クオリアについて、「赤」のクオリアなどといって、あたかもそれだけ単独で取り出せるかのように語られることがあるが、それを否定している)*1。そのように統合されながらも、時間的推移にともなって次々と変化していくも

    ジェラルド・M・エーデルマン『脳は空より広いか』 - logical cypher scape2
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    tokyocat 2009/12/12
  • 下條信輔『サブリミナル・インパクト』 - logical cypher scape2

    作者の9年ぶりの一般向け書籍。あとがきによると、「(一般向けのの)十年間断筆宣言」をしていたらしいので、ほぼ宣言通りということか。 一般向けの書き始めたら学者はやばいなどという話もあるが、下條信輔は何というかそこの絶妙なバランスを保とうとしている感じがある。 下條の専門は心理学・神経科学であり、特に潜在認知の研究を行っているが、そうした潜在認知の研究と、現代社会のマーケティングや政治、あるいは創造性とを関係づけるという書のテーマからも、その絶妙なバランスが窺えるような気がする。 タイトルはちょっとなーという感じがするけれど。 そういうことを言い出すと、文章のすごく細かいところで気になるところがちまちまとあったりする。そこらへんは何というか、新書ブームとかで新書のレベル落ちとかがあったりなかったりしているのではないだろうかとかなんとか、考えてしまったりする。 第一章と第二章は、実験結果

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    tokyocat 2009/02/16
    《音楽と言語は共通の起源から進化した2つなのではないかという話》
  • 『思想地図Vol.2』 - logical cypher scape2

    ざーっと読んだ。 以下、何を読んだかのメモ。 ゲームプレイ・ワーキング  鈴木健 事例紹介として面白かった。 対抗的創造主義を生きよ! 橋努 最初の方を読んだだけ。あまりよく分からなかった。 民主主義のための福祉  田村哲樹 熟議的民主主義の条件としてベーシックインカムが必要という話。 ざっと読んだので細かいところは分からないが、大枠では自分の思っていることと同じだったので、勉強になった。 ギデンズの生活政治とか。 私小説的労働と組合 大澤信亮 柳田国男論。 時間がある時にちゃんと読んでみたい。 世代間対立という罠  上野千鶴子インタビュー(聞き手・北田暁大) 冒頭と結論だけ読んだ。 世代間闘争やるのは、政財界の思う壺という、ごくまっとうな話。 [座談会]ソシオフィジクスは可能か  東浩紀+北田暁大+西田亮介+濱野智史 一番面白かったし、いいまとめになっていた。 SFC−GLOCOMがや

    『思想地図Vol.2』 - logical cypher scape2
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    tokyocat 2009/01/17
    ニコ二コ動画の生成力 濱野智史《「作者−創造力」という考え方を、「環境−生成力」という考え方によって相対化する試み》
  • 後藤和智『おまえが若者を語るな!』 - logical cypher scape2

    これは、悪口が書いてあるである。 その相手は、主に宮台真司と、著者が「宮台学派」と呼ぶ人たちである*1。 これは僕は、宇野常寛にも感じたことなのだが*2、よくもこんなに悪口を言うために、これだけを読めるなと思う*3。 その一種の負のエネルギーはすごいな、と思う。 ただし、後藤の場合、何故そういうことをしているのか、という目的がわりとはっきりしているし、僕としては、後藤の抱えている問題意識というのは理解できているつもりだ*4。 それでは、そこから翻ってみて、このはその目的を達成しうるのか、ないしその問題意識を読者に理解してもらえるのか、というと実はなかなか疑わしいと思う。 上述したとおり、このは悪口のである。 悪口ばかりが書いてあって、あまり生産的ではないのである。 場合によっては、罵倒が芸風の芸人がまだ1人出てきたな、と思われて終わりかねない。 というわけで、今後、どれだけ生産的

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    tokyocat 2008/09/21
    《何故そのようなおかしい言説が、かようにも力を持ってしまったのか、ということである。 その分析がない限り、後藤は勝つことができない。》
  • logical cypher scape

    (追記2022年5月6日) カラーになった「フィルカル・リーディングズ」にて、村山さんが『物語の外の虚構へ』を紹介してくれています!https://t.co/l8UOssR01U pic.twitter.com/0LfFPW6Yxn— シノハラユウキ『物語の外の虚構へ』 (@sakstyle) 2022年5月2日 哲学者らがそれぞれ3冊のを選んで紹介する年に一度の『フィルカル』恒例企画「フィルカル・リーディングズ」にて、美学者の村山さん@Aizilo に、フィクション鑑賞の多様性を論じるとして紹介してもらっています。ありがとうございます! https://t.co/cUDVr88G24— シノハラユウキ『物語の外の虚構へ』 (@sakstyle) 2022年5月3日 分析美学、とりわけ描写の哲学について研究されている村山さんに紹介していただきました。 個人出版であるを、このように書評

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    tokyocat 2008/09/12
    「『群像』の読者はこの連載をもう読んでないのかもしれない、的なこと」
  • 宇野常寛『ゼロ年代の想像力』 - logical cypher scape2

    まず全体的な感想としては、面白かったし、方向性としても納得というか共感した。 しかし、読みながら、色々と批判したくなってくるのは何故なんだろうか。 とりあえず、以下、こののまとめと読みながら思った事を書いていくつもりだが、その中には「ここがおかしい」というものも含まれる。ところが、色々考えていると、それって単なる重箱の隅を突いているだけのように思えてしまう。重箱の隅つつきは面白くないよな、と思うので、あんまりしたくないのだが、何故かそういうものばかりが、読んでいてチラチラと頭をよぎるのである。 これは、このが、読んでいて自分のことを批判されているような気分にさせられるだからではないか、と思う。 重箱の隅を突きたくなるのは、図星だからなのであろうか。一方で、いや別に、この批判は俺のことを言っているわけじゃないなんだから、そんなに焦らなくても大丈夫、と思ったりもする。 それから、あとでも

    宇野常寛『ゼロ年代の想像力』 - logical cypher scape2
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    tokyocat 2008/08/09
  • 保坂和志『という演算』 - logical cypher scape2

    短編集。 今まで保坂は、『カンバセイション・ピース』しか読んだことがないけれど、いきなり短編集を読むよりも、長編を一読んでから短編読むといいな、と思う。ただ、一回長編を読むと、長編よりは短編をぱらぱら読みたいな、と思う。 読み始めたときには気にしていなかったのだけど、3編くらい読んだあたりで、これは普通だったら短編小説というよりはエッセイとか呼ばれる類のものかもしれないと思った。実際、あとがきで、保坂自身が、これが小説かどうか気になる人もいるかもしれないということを書いている。 ものすごい大雑把に言うと、 私という人間が今ここに生きていること、かつても生きていたこと、これからも生きていること、そしてやがて死ぬこと、そしてそれが私だけでなくて、周りの他の人ややこの世界にもあてはまるということ、そういったことが持っているリアリティとは何なのか、 それが、この作品でテーマになっていることだ。

    保坂和志『という演算』 - logical cypher scape2
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    tokyocat 2008/01/14
    《「死」とは何か、みたいなテーマだと、論文の体をなしているからといって、説得力を持ったりしたりするわけではないと思う。
  • あらゆるものが科学で説明することが出来るか - logical cypher scape2

    心の哲学についてちょっと勉強してみて思ったことは、 心については、もう自然科学の領域に任せてしまえばいい、ということ。 哲学者ないし人文系の人間が何か携わることが出来るとすれば、個々の研究を繋ぐようなロードマップを作ったりインタープリターになったり、いわば整理整頓係だろう。 ところが、なお科学では心について解明することができないという意見もある。 だがそれは、心の哲学の問題というよりは、科学哲学ないし言語哲学の問題のような気がしている*1。 科学では説明のつかないことがあるとか、全てが科学で説明できてしまったら面白くないといって言われる話よりも、 科学で説明される話の方が、よっぽど面白いと僕は思う。 これは科学では説明できない、などと言われると、そんなのつまらないなあと思ってしまう。 カール・セーガンは、あるタクシー運転手にオカルト話だか陰謀論だかされたときに、科学の世界にはさらに面白い話

    あらゆるものが科学で説明することが出来るか - logical cypher scape2
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    tokyocat 2007/12/22
    《現代において、「説明」の要件をクリアしているものの代表が科学だと思う。》
  • 『可能世界の哲学』三浦俊彦 - logical cypher scape2

    様相論理学の可能世界論についての入門書 入門書なので、様相論理学や可能世界論について何も知らなくても読める。が、多少興味がないと手に取りにくいかも(^^; だけど、とても面白い。 分析哲学、論理学 哲学と言っても色々あるわけで、もちろんこのはその中でも「可能世界の哲学」を扱っているわけだけど、それは哲学のジャンルでいうと「分析哲学」の中に含まれている。 さらに言えば、「分析哲学」は「現代思想」にカテゴライズされるだろう。 で、この「現代思想」というのは、かなり大雑把に言えば「大陸系ポストモダン思想」と「英米系分析哲学」の2つに分けられる。 「現代思想」というと、大概は前者(ポストモダン(しかも特に仏))を指すわけですが、実際には「分析哲学」も忘れてはならないわけです。 それで、どうも著者の三浦俊彦は、分析哲学あるいはそれの基礎となる論理学に相当肩入れしているようで、言うなれば論理学への

    『可能世界の哲学』三浦俊彦 - logical cypher scape2
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    tokyocat 2007/12/13
  • 心の哲学について勉強した(『心は機械で作れるか』『心の現代哲学』『なぜ意識は実在しないのか』) - logical cypher scape2

    自分の中で心の哲学ブームが到来したので、とりあえず入門書二冊*1と、最近出たを一冊。 実は今まで、同じジャンルは入門書を一冊読むとそれで満足していたことが多くて、同ジャンルのを一度に何冊も読むのは自分としては珍しい。けど、ちゃんと勉強したいならさらにもっと読まないとダメなんだろうなあ。 大まかに感想 心の哲学はかなり面白いと思うのだが、その大部分が実際には偽の問題を巡ってぐるぐる回っていただけなのではないか、という感想もぬぐえない。とはいえ、それは結果論ともいえる。結果的には、その論争は無駄だったのではないか、というものがあるが、その無駄さが分かるためにはその論争が必要だったのかもしれないともいえる。 しかし、心の哲学の全てが無駄だとは決して思わない。 やはり重要なものや、今後も論じられるべき問題が残っているように思う。 とりあえず、1つの到達点としてはデネットなのかな、と思う。デネッ

    心の哲学について勉強した(『心は機械で作れるか』『心の現代哲学』『なぜ意識は実在しないのか』) - logical cypher scape2
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    tokyocat 2007/12/08
    『心は機械で作れるか』『心の現代哲学』『なぜ意識は実在しないのか』
  • ダニエル・デネット『自由は進化する』 - logical cypher scape2

    非常に面白かった。 基的な方向性としては、僕はデネットとそれほど違わないので「マジかよ」みたいな衝撃というか新しい発見はないけれど、勉強になった部分はかなりあった。 何か長くなったので、目次。 内容と関係ない感想 前提 このは哲学のか科学のか 進化論について 内容 決定論と因果律は異なる(両立主義) 視点位置の変更ないし志向システムとして捉えること 延長のない実体を想定しないこと ゲーム理論と感情 スキナー型生物、ポパー型生物、グレゴリー型生物とミーム 自己認識 政治とか社会設計とか で、結局自由とは何か、山形浩生が一言で答える 哲学者のはまりがちな罠 内容と関係ない感想 勉強になった部分は、後で書くので、最初に内容とは関係のない感想を。 まず文体。このことに関しては、瀬名秀明に同意 翻訳は山形浩生。この訳者は(小説だとふつうなのに)なぜかノンフィクションだとタメ口で訳すクセがあり

    ダニエル・デネット『自由は進化する』 - logical cypher scape2
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    tokyocat 2007/12/02