第15回 金融機関の飛び込み営業は追い返すべからず 株式会社武蔵野 社長 小山 昇氏 2006年8月11日 金融機関とは常に複数の取引を持つべし 前回のコラムで、わたしは「複数の銀行を競合させることで有利な融資条件を引き出す」「他行がセールスに来たときの提案書などは支店が泣いて喜ぶでしょう」と書きました。この件について、もう少し補足しておきましょう。 ときどき新規の金融機関の人が「御社に融資をしたい」と飛び込み営業に来ることがあります。こういうとき、普通の社長は「いや、間に合ってます」「我が社は××銀行さんと付き合いがありますから」などといって、にべもなく追い返してしまいます。 これは社長や経理担当者としては、絶対にやってはいけないことです。丁重にもてなして話を聞くべきです。どうせ話は30分程度で終わるから。中小企業だと、長くお付き合いをするメインやサブ銀行との取引に満足してし