「飯炊き3年、握り8年」と言われるほど、開業にあたって長期間の下積みが必要とされてきた寿司職人の世界。 しかし近年、そんな下積みのプロセスを経ることなく開業し、成功を収めるお店が増えつつあります。蛎田一博さんが営む「有楽町かきだ」(東京都渋谷区)もその1つ。 蛎田さんは証券会社や人材会社などを経て25歳で起業。2つの企業の社長業をこなしながら、32歳で同店をオープンさせました。飲食業のバックグラウンドはなく、店舗開業までは社員に自家製の海鮮丼を振る舞うくらいしかやってこなかった、と言う蛎田さんですが、ネタの仕入れや握りまでを自らこなす働きぶりで、お店を繁盛店に育て上げました。 「修行0秒」で繁盛店を作り上げた、と語られることも多い蛎田さんに、今回は下積みに対する考えをお聞きしました。 インタビューを通じて見えてきたのは、蛎田さんの豪放磊落なキャラクター、そして業種や職種を問わない「成果を出
